燕署は7日、燕市内に住む40歳代の男性Aさんからアダルトサイト利用名目の架空請求詐欺で346万8千円の被害を受けたとの届出を受理した。
被害を受けたのは4月13日から5月2日までの間。4月13日にAさんの携帯電話に男から「アダルトサイトの登録料と未払い金があるので146万8千円を支払ってください」などと電話があり、男の指定するあて先に現金書留で4回に分けて送金した。
4月18日にも同じ男から電話があり、別の未払い金200万円を要求され、4月20日に現金200万円を6回に分けて現金書留で送金した。その後、Aさんが弁護士に相談し、警察に届け出たことから詐欺被害に遭ったことがわかった。
また、Aさんは昨年8月ころ、アダルトサイト登録名目で35万円を請求され、電子マネーを購入して番号を電話で伝えて支払っていたが、警察には未届けだったこともわかった。
燕署では、知らない者からの突然の電話による登録費用などの請求は、典型的な架空請求詐欺の手口であり、安易な振り込みや送金をせず、不審な請求を受けたら警察に相談するよう求めている。
ことしに入ってからこれまで燕署管内で発生した架空請求詐欺を含む特殊詐欺被害はゼロだった。昨年は6日までに8件発生し、被害額は2,793万円にものぼっていただけに、ことしは上半期で1件も被害届けを受けていなかったのは極めて珍しかったが、今回はことし初めての特殊詐欺被害の届け出の受理となった。