三条市立旭小学校(菊地博之校長・児童62人)の文化クラブは11日、地域のボランティアの協力で昼休みにお茶会を開き、全校児童に点前を披露し、抹茶をふるまった。
文化クラブは同校の4つのクラブ活動のうちのひとつ。毎年、調理実習、手芸などさまざまな文化的な活動を行っている。
茶道を習うのは数年前から恒例。地元の茶道の心得のあるボランティアの女性が事前に2回けいこをつけ、本番では地元のプロの着付師の女性がボランティアで浴衣を着付けし、浴衣のない児童にも浴衣を貸してあげた。
文化クラブの児童は4年生以上の女子ばかり7人。華やかな色合いで涼しげな浴衣を着て、ボランティアから「なつめのふたを開けて4時半」、「茶しゃくを9時」、「茶せんをお茶碗に入れて」とひとつひとつ所作を教えてもらいながら点前を披露した。
全校児童は順に会場を訪れ、ござに座って客になった。文化クラブの児童は個包装になったもなか、どら焼き、カステラなどの菓子を配り、抹茶が入ると茶わんを盆に入れてそれぞれの客の前へお運び。茶をふるまう児童もいただく児童も照れくそうにお辞儀したり茶わんを回して茶をいただいたり。ふだんの学校生活とはまったく違う時間を過ごしていた。