2004年の7.13水害からちょうど12年の13日、9人が犠牲となった三条市は、ことしも諏訪地内の五十嵐川の堤防が決壊した場所に造られた五十嵐川水害復興記念公園で黙とう、献花を行った。
公園に建立された慰霊の碑の前に設置した献花台を前に、国定勇人市長、武石栄二市議会議長、吉田実副市長、長谷川正二教育長、新潟県三条地域振興局の唐沢敏郎局長と地域整備部長、佐藤卓之県議、藤田博史県議、市議会議員や地元の人など約30人が参列。
堤防が決壊した時刻と同じ午後1時15分に黙とうのあと、順に白い菊を手に献花して犠牲者の冥福を祈った。
午後1時の気温は25.8度で小雨が降ったりやんだりの蒸し暑さ。12年前のこの日、泥水に覆われた田んぼには青々としたイネが伸び、同公園から見える場所にも新しい住宅が増えている。あの日、堤防を破壊した五十嵐川は静かな流れだった。
国定勇人市長は、「今日で12年、毎年毎年、思うことは、まず、7.13水害で犠牲になられたご冥福をお祈りするのはもちろんですが、犠牲になられた方のためにもしっかりと報いることができるようにするためにも、災害に強いまちづくりに向けて、ハードソフト両面でしっかりと取り組んでいかなければいけないとあらためて誓わせていただいた」と話し、決意を新たにしていた。