燕市蔵関に営業本部を置く住宅建築・リフォーム業「ハンズワタベ」(渡部政雄社長・本社長岡市寺泊)が、県内で初めて2015年度全国企業品質賞の優秀賞を受賞した。
全国企業品質賞は、企業がどのように顧客の価値創造のために変革を実践しているか、継続してどのような結果が得られているかを評価する審査基準プロセスの仕組みで構築される「経営革新アセスメント基準書」に基づき、一般財団法人経営革新審査支援機構が主催する経営品質向上のための活動。
7月12日に石川県金沢市で表彰式が開かれ、渡部社長は、同社社員28人のうち18人とともに出席した。
同社は、今年度の「中・小企業部門」の大賞1社、該当なしの最優秀賞に次ぐ優秀賞3社のうちの1社としての受賞。渡部社長は、「予想を上回る評価でありがたい」と話し、「これからも2年、あるいは3年後の最優秀賞を目指し、社員と協力しつつ努力を重ねてゆく」と次の目標を掲げて前進する。
同社の「経営品質賞」の取り組みは2005年からで、2006年に新潟県経営品質賞の奨励賞を受賞。翌07年にも申請したが上位入賞はならず、その後6年間「会社に次々と問題が発生し、社員の質(会社の質)の大切さを痛感させられた期間」、「賞の申請にはほど遠い期間だった」と振り返る。
2014年、第三者からのアドバイスを受けて再び「企業品質賞」に挑戦。新潟から全国へと変えて2014年「全国企業品質賞」の組織プロフィールのみの申請を行いプラチナ賞を受賞。そして申請2度目の今回は、書類審査、現地審査などが行われる中・小企業部門に申請し、優秀賞を受賞した。
渡部社長は、06年に申請したころは、「社員への仕事以外の指示はどうしても”やらされている”という感覚を生みやすく、社員内部から成長したい、伸びたい、会社をよくしたいというものが出てこなければ空振りに終わるという予感でした」とし、今回の申請では、「中堅クラス社員が中心となって取り組んだこと、具体的な指導や援助に恵まれたことの結果」と話していた。