三条市大野畑、済生会三条病院は8月11日、同病院で高校生や大学生など20歳前後の女子を対象にした健康教室特別企画「人生を変える★ガールズアクション」を開き、助産師を講師に女性の健康や身体について話す。女の子の現在から将来設計にも必ず参考になる内容なので、対象世代の家族もなどからも進めてもらえたらと参加を呼びかけている。
女子高校生を主な対象とした「ガールズ★アクション」はこれが3回目。10年ほど前から同病院の助産師が学校に出向いて性教育を行っているが、健康教室では授業よりたっぷり時間をかけ、内容をより充実させている。今回の講師は助産師、管理栄養士、薬剤師。昨年まで中学生と高校生を対象にしたが、ことしはもう少し上の高校生から20歳前後にし、働いている人でも参加しやすいように祝日の開催とした。
2時間の教室で、内容は4項目。「女性の特権 素敵なホルモンのしくみ〜月経周期について・月経困難症の対応について」、「ライフプランと女性の健康〜自分の将来について考えたことはありますか?」、「大切にしたい・守っていきたい女性の健康と身体〜望まない妊娠と性感染症の予防について」、「産婦人科ってこんなところ〜産婦人科外来と産婦人科病棟の紹介 気軽に相談・受診♪」。
不妊につながる可能性もある重い生理痛、激しい運動が女性ホルモンや骨の形成に影響することもあり、部活動に取り組む高校生などもこの時期に知ることが大切と言う。若いころは誰にも相談できず、痛みや苦しみを抱えてひとりで悩んでいることも多い内容もある。
「我慢しなくてよかったんだ」といった方法を知り、早くから考えておけばよかったと後悔しないためにも、社会に出たり、大学に進学したりと生活が変わる今、自分の将来を考えてほしいと、参加を呼びかけている。
講師の助産師をはじめ企画したのは全員が女性。おとなになっても産婦人科は行きにくいと言う人が多く、この教室が足を運ぶきっかけになることも期待している。
対象の年代にちらしを配布しただけで参加してもらうのは難しく、これまでも口コミや家族の勧めが参加動機になっている。おとなになればタイトル通り「若いうちに聞いておけば人生が変わったかもしれない」とわかる内容なので、保護者からも20歳前後の女性に開催を知らせてほしいと願っている。
参加は無料だが申し込みが必要。問い合わせや申し込みは、済生会三条病院地域医療連携室(電話:0256-33-1551)へ。