燕、三条の両商工会議所が連携して11月9、10の2日間、燕三条地場産業振興センターで初めて開く「燕三条卸メッセ」に向けて7月11日と20日の2回、出展する卸問屋に向けた説明会が開かれた。
11日の説明会は燕商工会議所、20日は三条商工会議所で開かれ、それぞれの市の卸問屋を中心に19社ずつが出席した。
12日の説明会では、燕商工会議所の田野隆夫会頭が燕三条卸メッセの開催に至る経緯や意気込みについて話した。田野会頭は、問屋とメーカーの境がなくなっていて、問屋でも年間数億円かけて金型に投資しているところがあれば、大きなメーカーで自社で販売部門をもつところがあり、商工会議所は工業部会の活動が活発だが、「中身は工業部会、商業部会という時代ではない」とした。
そうした背景から、海外バイヤー、国内エージェントを呼び込んで「卸問屋が集まって商品調達力があることを経費をかけずに全国から集まってもらうイベントを1回やってみてはどうだろう」となった。「問題は優秀なバイヤーを連れてこれるかどうか。それに全力投球したい」とし、出展企業から「最低5社から10社以上を呼んでいただきたい」と求め、「まちおこしの大きな起爆剤になるのでは」とも期待した。
近年、燕三条地域では「燕三条ものづくりメッセ」、「燕三条 工場の祭典」が開かれ、ものづくりのまちとして注目を集めている。一方でここで作られた製品を全国に販売できる産地問屋の集積地であることから、燕三条地域の卸問屋が扱う商品群を一堂に展示し、バイヤーがさまざまな展示会に足を運ばずに一度に商談を進められるメッセにしようと、両商工会議所がタッグを組み、実行委員会を組織して企画した。三条市、燕市、燕三条地場産業振興センターの共催も予定する。
「燕三条 工場の祭典」にぶつけた日程も検討しており、今回は実現できなかったが、来年も引き続き検討する。「燕三条ものづくりメッセ」と「燕三条 工場の祭典」がピンクを基調色にしていることから「燕三条卸メッセ」もピンクを基調色にする。
初めてなので出展社数の見込みはないが、燕三条地場産業振興センターの多目的ホールで81小間まで設置でき、それで足りなければ三条商工会議所に18小間まで設置する。1小間は幅3メートルで出展料7万円。来場者は5千人を目指しており、7月29日まで両商工会議所で出展申し込みを受け付けている。