弥彦村で24日から26日まで行われる弥彦燈籠まつりの開催を村民に告げ、伝統の燈籠押しを子どもたちに伝承しようと、弥彦神社氏子青年会(羽生雅克会長)は22、23の2日間、青年燈籠村内巡行を行い、村内の事業所や保育園など約50カ所を回って一足早く燈籠押しを披露している。
村内巡行は、弥彦燈籠まつりを盛り上げていこうと始めたもので、ことしで12年目。一方で村内小中学校に出向いて子どもたちに弥彦燈籠をてほどきしようと各校で2回の燈籠の担ぎ方と2回の燈籠に飾る花の作り方の指導に出向いている。おかげで近年は子どもからおとなまで村民あげての行事となっている。
例年、二手に分かれて1日で行っているが、ことしは都合でまとまって2日間にわたって行っている。梅雨明けが発表された22日の村内巡行は25カ所を回った。本番のものより一回り小さいおとな用と子ども用の2基の燈籠をトラックに積み、氏子青年会会員はバスに乗って移動。平日なので会員は都合のいい時間だけ参加し、常に30人前後で回った。
保育園は弥彦保育園、二松保育園、ひかり保育園の村内3施設すべてを回った。まず氏子青年会が木遣りを歌って燈籠の担ぎ方やもみ方、2基の燈籠をぶつけて押し合いを披露。続いて会員が手伝って一部の子どもたちからも燈籠押しを体験してもらった。
ひかり保育園では、保育士の男性も木遣りを披露。隣接する放課後児童クラブ「夢の木キッズ」に来ていた小学校4年生の女の子数人もやらせてほしいと申し出で、見事な木遣りを披露し、燈籠を担いだ。
午前の巡行の最後の目的地は弥彦村役場。4月に副村長に就任した元農水省の青木勉副村長も上着を脱いで燈籠押しに初挑戦。額に汗を光らせて「いや〜、結構しんどいですね」と大笑い。本番への参加は「命にかかわります」と苦笑い。こうして燈籠まつりは村ぐるみで盛り上げる。本番の燈籠押しは25日の午後から行われる。