9月7日から18日までブラジルのリオデジャネイロで開かれるリオデジャネイロパラリンピックに向けて25日から8月14日まで燕市で事前合宿しているモンゴル国のパラアーチェリー選手団が26日、鈴木力市長を表敬訪問した。
選手団はモンゴル国のパラアーチェリー協会会長で北京パラリンピック金メダリスト、バータルジャブ・ダンバドンドグさんをはじめリオデジャネイロパラリンピック出場選手3人と、1人は事務局長を兼ねるモンゴル国のパラアーチェリー選手3人、コーチと強化コーチが1人ずつの8人。
バータルジャブ・ダンバドンドグさんは燕市での20日間の合宿で「有意義な時間を過ごしたい」、目標は「メダルを取ること」と言い、モンゴルは高地で首都ウランバートルは海抜1,350メートルもあるが、リオデジャネイロは海抜約30メートルと低く、海抜約7メートルの燕市は体を慣らすにも好ましいと話した。
鈴木市長は「交流の面もがあり産業や文化を見学する時間も設けたのでそれも楽しんでもらえれば」と言い、県内でもトップレベルの吉田高校アーチェリー部にとっては「皆さんの練習で刺激をもらって次の成長につなげたい」と期待した。
燕市には国体で作られた燕市吉田アーチェリー場があり、2020年東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン構想に登録されたことから、東京パラリンピックでモンゴル国の事前合宿地となることが先に決まった。しかし、リオデジャネイロパラリンピックにも間に合うことから、リオに向けても燕市で事前合宿を行うことになった。
選手団は25日夜遅くに入国して疲れているため、この日は練習を休んで翌27日から主に吉田アーチェリー場を使って練習。その間に吉田高校、県内高校アーチェリー部、新潟県障害者スポーツ協会アーチェリークラブ員、県内アーチェリー競技選手と合同練習や練習試合も行い、交流する。
30日と8月6日は燕市内の小中学生を対象にアーチェリー体験会を開き、8月2日午前9時から出場選手の壮行会も開く。事前合宿後、選手団はいったんモンゴル国へ戻ってからリオに向けて出発する。