1896年(明治29)7月22日に西蒲原郡横田村(今の燕市)で信濃川の堤防が決壊し、越後平野のほぼ全域が浸水する大水害「横田切れ」から120年。その記念イベントに向けて横田切れが起きた22日から8月28日まで横田切れ公園のライトアップを行っている。
初日22日は午後7時から現地で点灯式を行い、地元自治会の役員など約30人が出席。横田切れで犠牲になった人に対して黙とうをささげ、南波瑞夫副市長、国交省信濃川下流河川事務所の大熊義史副所長、横田自治会の若林與一会長のあいさつのあと、公園の東屋のなかに下げるメッセージを記入し、カウントダウンを行って点灯した。
ライトアップは東屋のひさしの下に下げた「『横田切れ』120年」とある横断幕を照明2灯で照らすもの。ほかに付近の道路にソーラーライトやのぼり旗も設置した。
横田切れ120年記念イベントは、7月30日に信濃川河川事務所大河津出張所で大河津分水サンクスフェスタ、27日に信濃川大河津資料館などで「信濃川のつばめぐみー水遊び体験ー」、8月28日に燕市文化会館で「横田切れ120年シンポジウム」が開催。また、大河津分水路の旧可動堰を設計した技術者、宮本武之助の出身地である愛媛県松山市から小学生3人を8月27日から28日まで招き、交流事業が行われる。