モンゴル国のパラアーチェリー選手団と吉田高アーチェリー部が合同練習 (2016.7.28)

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リオデジャネイロパラリンピックに向けて25日から8月14日まで燕市で事前合宿しているモンゴル国のパラアーチェリー選手団は28日、燕市吉田アーチェリー場で県立吉田高校アーチェリー部部員と合同練習を行った。

モンゴル国のパラアーチェリー選手団の射形を間近で見学する吉田高校アーチェリー部部員
モンゴル国のパラアーチェリー選手団の射形を間近で見学する吉田高校アーチェリー部部員

28日の合同練習は、モンゴル国の選手団がパラリンピック出場選手3人を含む選手6人とコーチ2人の8人、アーチェリー部は部員約40人のうち20人ほど参加し、午前に2時間ほど行った。

最初はとくに交わらずに互いに黙々と矢を放ったが、終盤は同じ的を使って交互に矢を放ったり、モンゴル国の選手が射るようすをアーチェリー部員が間近で見学したりした。

部員の練習を見学していたモンゴル国選手団コーチのゾルボー・バーダルジャブさんは、「とても良かった。将来、活躍する子どもたちと一緒に練習できて、わたしたちも刺激になった」。

モンゴル国のパラアーチェリー選手団と吉田高校アーチェリー部部員が順に矢を放つ
モンゴル国のパラアーチェリー選手団と吉田高校アーチェリー部部員が順に矢を放つ

部員の射形を観察して簡単な指導も行った。「いい所を伸ばし、悪いところを直していくのが大事なポイント。少しずつ直していけば次からもっとうまくなる」と言い、「3、4人くらいは将来の五輪選手の可能性がある」と高く評価した。

部長の3年生番場健太さん(17)は「海外の選手を見るのはビデオのなかだけ。映像のなか以上の気迫を感じた」と目を輝かせた。「きれいな射形が見られていい勉強になった。最後のリリースの動作が滑らかにきれていて、とてもいいと思った」と言い、「見て気付いた所を意識して練習に取り入れたい」と練習の目標を見つけていた。

アーチェリー部の第二顧問、佐野雅恵教諭は、2007年の吉田高アーチェリー部創部当初に3年生で部員になった。2年前にその前身の同好会が発足したころからのメンバー。国体で個人戦2位、新潟県代表で団体3位の輝かしい実績を残している、今の部員が目標とするような大先輩だ。

左からモンゴル国選手団コーチのゾルボー・バーダルジャブさん、通訳の島田さん、モンゴル国のパラアーチェリー協会会長の北京パラリンピック金メダリストのバータルジャブ・ダンバドンドグさん、吉田高アーチェリー部第2顧問の佐野教諭
左からモンゴル国選手団コーチのゾルボー・バーダルジャブさん、通訳の島田さん、モンゴル国のパラアーチェリー協会会長の北京パラリンピック金メダリストのバータルジャブ・ダンバドンドグさん、吉田高アーチェリー部第2顧問の佐野教諭

佐野教諭は「わたし自身も非常に勉強になった」と喜んだ。吉田高はインターハイ常連で、ことしは男子4人と女子1人がインターハイに出場し、それぞれ個人戦のほかに男子は団体戦にも出場する。

インターハイは8位以上が入賞だが、なぜかこれまで9位どまり。優勝はもちろん、入賞を目指すが、ことしの戦績から佐野教諭は「ことしは入賞が期待できる」と見ており、モンゴル国選手との合同練習が後押しになればとも願う。渡辺欣彦校長もアーチェリー場に顔を出し、「めったにない機会を生かしてほしい」と部員の学び期待した。


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