三条市と福島県只見町でつくる国道(289号)八十里越地点開発促進期成同盟会(会長・国定勇人三条市長)は27日、諸橋鐵次記念館で総会と事業概要説明会を開き、国道289号の全線開通の早期実現を図る要望活動など平成28年度の事業計画などを決め、国、県による進捗状況などの説明を聞いた。
総会は、国定市長と只見町の目黒吉久町長と、両市町各12人の議会議員の計14人の同同盟会委員が出席。議題は、2年の任期満了に伴う役員の選任、平成27年度事業報告と収入支出決算を承認、平成28年度事業計画と収入支出予算を決めた。
役員の選任では、会長に三条市長、副会長に只見町長を再任。平成28年度事業計画では、1日も早い全線開通を熱望するとして、「新潟・福島両県の山岳地帯約20.8kmに及ぶ八十里越未改良区間の改良事業の促進」、「国土交通省施工区間で、第6号、第7号トンネル及び5号橋梁の工事促進と第1号、第2号トンネル等の早期着工」、「本事業の工事促進に向け平成29年度国家予算の大幅増額」、「新潟・福島両県の改良事業促進を図るため、両県の本事業に対する平成29年度予算の大幅増額」の4項目を重点目標として、関係当局に対して効果的な要望活動を行うことを決めた。
事業概要説明会では、来賓の国土交通省北陸地方整備局長岡国道事務所の川岸弘昌所長があいさつ。昭和61年に事業化したが、雪が多く、地形も厳しくで1年の半分は工事現場にたどりつけず、長く供用を待たせている状況とし、新潟・福島豪雨でも事業カ所で被災し、先が見通せない状況でもあったと話した。
「そんななかで新潟・福島豪雨の対応については明確に先が見えてきたし、早期供用に向けた検討も整備が進み、かなり見通しが良くなってきたと感じている」と言い、平成28年度については早期供用に向けた必要な事業費を確保することができ、工事を進めていると説明し、「引き続き皆様のご支援をいただきながら、1日も早い供用を目指していく」と協力を求めた。