弥彦村・ヤホール敷地内でことしも1日、夏恒例の縁日村が始まった。墓参りの13日を除く15日までの毎晩、地域の人たちや弥彦温泉の宿泊客に縁日風の飲食や遊びをサービスしている。
ヤホール前に設置したテント6張が会場。テントの下にいす席を用意し、来場者が多くて入り切らなかった場合に備えて、テントの外にはござ席も用意している。
飲食は焼きそば、焼き鳥、フランクフルトに、飽きられないようにとラインナップしたことしの新メニューはおでんにモツ煮。アルコールやジュール、かき氷もある。1回100円のゲームは水ヨーヨー釣り、型抜き、射的がそろっていて、祭りのようにごった返すこともなく、夕涼みがてらにのんびりと夏の夜を過ごすにはうってつけだ。
主催は弥彦村商工会青年部(坂田格也部長)と弥彦温泉旅館組合青年部(川上憲太郎部長)。初日1日はそれぞれの仕事が終わると午後7時前から準備に集まり始め、定刻の7時半に開店。毎晩9時まで営業する。
開店にあわせて家族連れを中心に来客があり、いす席はすぐに埋まった。旅館で夕食を食べてから下駄を鳴らして浴衣の旅館で訪れる人も。夜は温泉だけでは物足りない子どもたちを飽きさせない気の利いたもてなしを親子で楽しんでいた。
地域の人たちと温泉客に楽しんでもらえたらと始めた事業で、もう10年以上になる。ヤホールに会場を移してことしで4年目。村内にはゲーム1回無料券と100円引き券が付いたちらしを配布しており、年々、規模を大きくし、内容を充実させている。毎晩100人から150人の来場者がある。
弥彦村商工会青年部などから毎晩、6、7人が当番になって縁日村を運営している。部長の和菓子店「かめや」の社長、坂田格也さん(39)は、「みんな自分の仕事が終わってこうして集まって、皆さんからすごく協力をいただいて成り立っている」と部員の力の結集に感謝している。