三条名物の車麩とラスクがコラボした「くるまふラスク」誕生 (2016.8.3)

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自分が食べて見ようと思ったのがきっかけで生まれた、三条名物の車麩(くるまふ)をラスクにした「くるまふラスク」(税込み430円)。燕三条地場産業振興センターが初めてとなる食品のオリジナル商品として3日、発売した。

燕三条地場産業振興センターの初めてのオリジナル商品「くるまふラスク」
燕三条地場産業振興センターの初めてのオリジナル商品「くるまふラスク」

ラスクはビスケットの一種で、パンを薄く切って表面に卵白、バター、砂糖などをまぜたものを塗り、焼いて作る。そのパンを車麩に置き換えてカリッと焼き上げたのが「くるまふラスク」。燕三条地場産業振興センターの「レストランメッセピア」と物産館、燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」で販売している。

1枚が直径5センチ、厚さ1センチほどのミニサイズで、10枚入り。見た目は、とくに裏側は車麩そのままなのに、目をつぶって食べると食べ慣れたラスクと区別がつかないほど。車麩のつもりで食べると、いい意味で予想を見事に裏切られ、その意外性にヒットの予感がする。

「くるまふラスク」の裏側は車麩そのもの
「くるまふラスク」の裏側は車麩そのもの

元になるのは、車麩と言えばの三条市の株式会社マルヨネが製造する小型3回焼き車麩「車麩みに」。製造は和洋菓子製造の三条市の株式会社ヤマトヤに委託した。

考案したのは、燕三条地場産業振興センター「レストラン メッセピア」の支配人、赤塚ゆかりさん(48)。レストランの定休日に車麩をラスクにして食べて見ようと思いつき、自分で作って食べてみた。

「くるまふラスク」開発の発端となった自分で食べようと車麩のラスクを作ったレストランメッセピアの赤塚支配人
「くるまふラスク」開発の発端となった自分で食べようと車麩のラスクを作ったレストランメッセピアの赤塚支配人

「にこにこしながら、おいしい、おいしいと言って食べてました」と赤塚さん。思いのほかおいしくできたことから、コーヒーセットやランチセットのデザートにつけるようになり、客にも好評を博している。

一方、同センターはことし3月に道の駅に登録された。物産館では金属加工製品をはじめとした「モノ」をメーンに販売しているが、道の駅になってから土産にと食品を求める客が大幅に増えた。

右のマルヨネの「車麩みに」から左の「くるまふラスク」が生まれた
右のマルヨネの「車麩みに」から左の「くるまふラスク」が生まれた

地元の特産品が少なく、何か土産になる食品はないかと探していたところで、それなら車麩のラスクを同センターで商品化しようと企画し、完成。赤塚さんの無邪気な興味から製品化に至った、まさにヒョウタンから駒だ。

同センターでは初となるオリジナル食品だけに、販売数の見込みなどは立てていない。とりあえずパッケージのラベルを1,000枚印刷したので、まずは1,000個の完売を目指し、同センターの銘菓と言われるように育つことを期待している。

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