加茂市旭町で「Bar Hero's(バーヒーローズ)」を営む田中洋志さん(42)は、このほど一般社団法人日本バーテンダー協会のベスト・バーテンダーを受賞。有志によるその祝賀会が7月31日、加茂市・山重で開かれ、約20人が参加して受賞を祝福した。
人格、識見、教養がベスト・バーテンダーに価し、協会活動に寄与した会員歴15年以上で統括本部長や常任幹事の推薦をうけるといった人が対象。ことしは田中さんを含む国内の15人が受賞し、6月の表彰式でメダルや盾が贈られた。
田中さんは20歳からバーテンダーとして修行し、97年に同協会に入会、00年に独立して今の店を開いた。本業に励む一方で、三条市の三条マルシェに出店してカクテルのシェイク体験やセミナーを行ったり、カクテルなどを味わいながら貸し切り列車で上越市・高田公園の花見や村上市・笹川流れを見学のツアーを企画。毎年、加茂市で開かれている「Jin Rock Festival」」にもブース出店している。
加茂商工会議所青年部に所属し、NPO法人まちづくり学校、新潟市で行われる「まちなかアウトドア」やスポーツごみ拾いにも参画。新潟経営大学の中島ゼミが制作した加茂市のプロモーションビデオにアドバイザーでかかわり、若者が20年後の燕市の未来ビジョンを描く「つばめ若者会議」にも加わり、積極的に店の外へ出て地域社会にかかわり、貢献している。
「いつも人と人とのつながりを思いながらやってきた結果、それが認められたのだと思う」と田中さん。「地域活性化バーテンダーでありたい」と笑い、「これからも地域活性化を考えなら人のつながりを広げ、バーの魅力を発信していきたい」と話している。