「三条の英雄・世界のジャイアント馬場を名誉市民にする会」(川上真樹会長)は5日、三条市出身のプロレスラー、故ジャイアント馬場さん(1938-99)を名誉市民にする趣旨に賛同する署名が目標の1万人を超えたことから5日、国定勇人市長に署名を提出した。
会から中條耕太郎副会長と原田洋一副会長、コアメンバーの名古屋豊市議、大橋健一さんの4人が午前11時半に市役所を訪れ、紙袋2つに入れた署名1万0,628人分を国定市長に手渡した。内訳は市内6,438人、県内2,853人、県外900人、ネット437人。
国定市長は「1万を超える署名をいただいたので、わたしたちも宿題と受け止めてできる限り皆さんの意に沿うような形で、また関係される方々も多くいらっしゃるので、しっかりと十分に相談させていただきながら進めていきたい」と話した。
王貞治、水野久美、掛布雅之、B'zの稲葉浩志、川中美幸、プレス界から全日本プロレスの秋山準社長をあはじめ小橋建太、天龍源一郎らのそうそうたる顔ぶれの署名に国定市長も驚いた。
国定市長は「そこの世界のファンじゃない人もすべからく名前を知っているってものすごい難しいこと」、「ジャイアント馬場という名前を知らない人はいないんじゃないか」とジャイアント馬場の偉大さを強調した。
しかし中條副会長は、「ただこの30代から20代、もっと年齢が離れてくると(ジャイアント馬場の)存在すらわからなくなってくる。これは三条にとって大きな損失であり、三条のみならずスポーツ、プロレスも含めた業界のなかでも大きな損失になるので、もう一度、名を残す活動」と名誉市民にする意義を強調した。
国定市長も名誉市民が「ゴールであってはならない」とし、「馬場さんのこれまでの功績をしっかりと今の世代、次の世代、次の次の世代に知っていただくためのきっかけづくりに立つといういくらいの気持ちでともに歩んでいければ」と話した。
中條会長も同調し、名誉市民は通過点であり、「後世につないで、若いスポーツを志す人間がそれを目標とするというひとつのシンボルになればいちばん、それが本当の目的ではないか」、原田副会長はジャイアント馬場の同級生や先輩、後輩にまだ存命の人が多く「写真とか記念誌みたいなものを保存するような仕組みみたいなものができればいい。まずは地元の記憶を」と願った。
署名活動はことし4月から本格的に行い、5月には正式にキックオフイベントを行った。活動は今も継続中で、最終的にはさらに署名が増える。9月定例会に市長提案で議案を提出、可決を目指す。