第12回三条夏まつりの初日5日は、凧と凧ばやし踊りパレード、市民民謡踊り流しで幕を開け、車両通行止めにした会場の商店街大通りには参加者と見物人合わせて昨年より1,000人多い24,000人(主催者発表)が繰り出した。
本町二丁目交差点の本寺小路入口に、凧ばやしや民謡を演奏するやぐらを組み、本部席をその横に設置。
午後6時に、三条夏まつり協賛会会長の斉藤弘文三条商工会議所会頭が「この3日間、本当に楽しい夏まつりになるように」と開会宣言を行い、3日間の夏祭りがスタートした。一ノ木戸小学校児童による「三条凧ばやし」のオープニング演奏と演舞に続き、凧と凧ばやしパレードが一ノ木戸商店街から中央商店街方向に向けてスタートした。
三条、一ノ木戸、裏館、嵐案の4つの小学校児童478人が参加。各小学校のそろいのはっぴに豆絞りの児童たちが、児童による「三条凧ばやし」の歌と演奏にあわせ、自校の鯛車や六角凧とともに通りを進み、踊り流した。
小学生に続いて、三条凧協会の凧組から550人が参加し、大きいものは100枚ドや150枚ドなどの六角巻凧を掲げて練り歩いた。商店街通りは、スピーカーから流れる小学生の「三条凧ばやし」の軽快なリズムに合わせ、約1000人の参加者による「わっしょい、わっしょい」の元気のいい合いの手が響いた。
また、パレードのあと、今年度で閉校する三条小学校の児童が、本部席の前で三条小学校としての最後の「三条凧ばやし」の演奏と演舞を披露し、見物客から大きな拍手が送られた。
続く、市民民謡踊り流しは、事業所や自治会、各種団体など昨年より4団体200人余り多い2,446人が参加。午後7時半、協賛会名誉会長の国定勇人市長が、「最後の最後まで楽しんでいただいて、きょうから3日間、皆さんとともに駆け抜けていきたいと思います」のあいさつを合図にスタートした。
また、あいさつの中で、本部席の前に三条小学校児童がいると紹介。苦渋の選択ということで来年の3月に110余年の歴史を誇る三条小学校閉校すると話し、「(凧ばやしパレードでは)複雑な思いがあるなかで、最後まで頑張って頂いた三条小学校の子どもたちに大いなる拍手をお願いします」と話した。
三条民謡連盟の演奏にあわせて、そろいの浴衣を着た参加者が商店街通りを2つの輪踊りとなり、『三条音頭』、『三条おけさ』の順に踊り流した。
午後7時の気温は26.3度で、夜になっても30度近くなる年もある夏まつりの日にしては比較的低く、「今日は風があっていいね」と話す見物客もいた。それでも少し動けば汗ばむ気温で、踊りの参加者は額にも汗を光らせながら踊りを楽しんでいた。
翌6日は、大花火大会が午後午後7時半から9時半まで行われ、最終日7日は商店街夜店市、三条総踊りなどが行われる。