三条信用金庫は6日、同金庫本店=三条市旭町1=で「夏休みさんしんキッズセミナー」を開き、小学生親子13組が金融機関の業務を学び、信用金庫の仕事を体験した。
同金庫オリジナルの金融教育の一環として開いており、7回目。小学4、5、6年生の親子を募集し、三条市と近郷の小学生16人と保護者の13組が参加。午後1時から3時半まで、金融教育と就業体験の2部構成で開き、1部は会議室で座学と札勘定体験、2部は窓口体験と100万円や1億円の重量体験を行った。
2部の窓口体験は本店1階の店舗で行い、一般の人は入られないカウンターの内側に入っての体験。子どもたちは、「いらっしゃいませ」、「お待たせいたしました」など5つのあいさつの練習をしてから窓口に立ち、客役の保護者の預金を預かる業務を体験した。大勢の前での親とのやりとりに恥ずかしそうにする子もいたが、同金庫職員が和ませると、笑顔をみせて窓口の応対を行った。
このほかに、硬貨を数える機械の見学、硬貨の重量体験と1億円の重量体験を行った。
硬貨の重量体験は、500円玉で100万円を用意。硬貨用の袋に入った500円玉は2,000枚。硬貨1枚約7グラムとのことで、2,000枚の重さは約14キロ。小学生にはかなりの重さで、想像以上にずっしりとした重さに驚いていた。
最後の体験は1億円。この日のために用意した本物の1万円札の束をパックした1億円の登場では、参加者から拍手が起こり、スマートフォンやカメラで保護者らがさっそく1億円を撮影した。1億円は、1万円札1万枚。順番に重量約10キロの1億円を持ち、その重さを確かめ、家族で記念撮影をしてもらった。
小学3年生の佐藤愛さんは、窓口業務の体験では「お金(札)を数えるところがむずかしかった」と話し、座学で学んだ話では、「お金ができる前の昔は、物々交換でほしい物を交換していた」ことがわかったと話していた。