三条市まちなか交流広場「ステージえんがわ」で9日、初めて無料のかき氷がふるまうイベントが行われた。
三条市諏訪2、小林毅さん(79)が業務用のかき氷機を持っているという話を聞きつけて行われたもの。小林さんが運送業に就いていた現役時代、事故品のかき氷機を引き取ったもので、かき氷作りも小林さん夫婦が引き受け、氷や使い捨ての器は市が用意した。
午前10時から正午までのふるまい。開始早々にゲリラ豪雨のような激しい雨が降った。さすがに来場する人は少なく、出鼻をくじかれたが、通り雨のようにあまもなく雨があがるとすぐに青空が広がり、道路もあっと言う間に乾いた。
あまり暑いと外出するのもためらってしまうが、前々日、前日と2日続いた猛暑日と比べるとぐっと過ごしやすくなり、家族連れなどが訪れて数十杯をふるまった。イチゴとメロンの2種類のシロップから選んでかけてもらい、涼味を味わっていた。
あわせて20年ほど前から「ふーふーうさぎのふうちゃん」と名乗ってひとりで紙芝居のボランティアを行っている三条市の早川房子さん(74)が紙芝居を披露した。「ステージえんがわ」をたびたび利用するうちに紙芝居を手掛けていることをスタッフが知り、かき氷イベントにあわせて紙芝居の披露を頼んだ。
紙芝居の絵は自身の手描きで、紙芝居を入れる木の枠も手作り。保育所などでボランティアを続けてきたが、介護に忙しくなったこともあってここ2年ほど休んでいた。保育所では大勢の子どもたちを前に紙芝居を見せるが、「本当は2、3人の子どもたちの前でやりたい」と言う。この日は数人の子どもが集中して紙芝居を見物し、「定期的に続けて行けたら」と早川さんは話していた。
かき氷イベントは来場者に好評だったことから、できれば夏休み中にもう1回、行いたい考えだ。