除雪機や草刈機を製造するフジイコーポレーション株式会社(藤井大介代表取締役・燕市小池)は10日、ことしも仕事体験研修「ぅわ〜きっず」を行い、夏休みの小学生親子5組が参加して“つなぎ”を着て同社工場で仕事の一端を体験した。
3年生以上の小学生を募集し、燕市と弥彦村の小学生に案内し、燕市の小池小、小中川小、燕北小の1人ずつと弥彦小の2人の計5人、3年生から6年生まで男子3人、女子2人が参加した。
午前9時20分から入社式を行って、どの作業を担当するかを抽選で決めたあと、男の子は黄、女の子はピンク、親は青の体験用のつなぎの作業着に着替えて子どもたちは透明なゴーグルも着け、工場内を見学してから仕事にとりかかった。昨年はひとりが1種類の仕事だけしたが、ことしは前半と後半に分けて異なる2種類の仕事を体験した。
仕事は、必要な部品を集めたり台車で運ぶ“マテハン”、塗装のマスキング、小型機の組み立て手伝いなど。社員が付き添って手取り足取り指導した。子どもたちは現場の雰囲気に緊張したり照れたりしていたが、言われるとおりに集中して作業していた。
最初に塗装作業を体験した弥彦小6年羽生悠悟君(11)は、「すごい機械がいっぱいある」と目を輝かせた。5年生のときに学校で同社を工場見学しおり「仕事をしてみたら大変そうだったけど、楽しい」と言い、父の酒屋を営む雅克さん(39)は「社会に出なければできない貴重な体験をさせてもらった」と同社の取り組みに感謝していた。
体験後は、ここだけで使える“ぅわ〜きっずマネー”を給料として支給。そのマネーで昼食の弁当を食べ、デザートや菓子を買ってもらった。
同社は昨年、150年を迎えたこもあり、地域貢献の一環として地場産業のものづくりを仕事の疑似体験を通して子どもたちから知ってもらい、親の仕事の大変さや楽しさも感じてもらおうと初めて親子を対象に仕事体験研修を行った。今回も定員5組のところ昨年を上回る25組の参加申し込みがあった。