燕三条地場産業振興センターでは、11日から16日までの「燕三条じばさんお盆フェア2016」がスタート。初日11日は、包丁研ぎや銅やチタンの道の駅きっぷ限定販売には開店前から行列ができ、鎚起銅器製作の実演、金物お買い得コーナーなど燕三条をアピールするフェア会場は県内外からの帰省客や観光客でにぎわった。
盆の帰省客や観光客に地元製品のPRしようと毎年恒例のイベント。4月に道の駅としてオープンした効果も加わり、帰省ラッシュが始まった11日の同センター駐車場には、秋田、宮城、会津、松本、富士山、横浜、宇都宮、滋賀、大阪、徳島など県外ナンバーの割合もぐんと増えていた。
同フェアでは、「金物お買い得コーナー」、燕三条を代表する職人の技を日替わりで披露する実演や体験、地元メーカーによる直売、地元の農作物販売や菓子販売、13日スタートのちびっこコーナーなど子どもからおとなまで楽しめるイベントを実施。
今回のフェアで初めてお目見えした「道の駅きっぷ」の銅製と販売は初めてのチタン製の2つの限定きっぷの販売では、チタン製が初日で限定数の100枚を完売し、銅製はあと50枚を残すところとなる人気だった。
日替わりの燕三条の職人の技の実演や体験は、初日は三条鍛冶職人による包丁研ぎ実演と鎚起銅器実演を行い、職人の技を披露した。
初日の体験は、マルナオ株式会社=三条市矢田=の指導で「マイ箸(はし)づくり」。定員を上回る人気で、断面が四角いスギ材をかんなで削って八角形の箸に仕上げていく作業に熱中した。
韓国から三条市に帰省中という家族は兄妹で箸づくりに挑戦し、小学5年生の兄は「削るところが節で引っかかり、難しかった」と職人の技の素晴らしさを実感し、3年生の女の子も難しいけれど「きれいにできてうれしかった。韓国に行ったら使ってみます」。
また、本県を観光中にたまたま立ち寄ったという東京の家族は、小学3年生の女の子が挑戦。「かんながうまく使えなくて難しかった」と話したが、商品のように箱に入れてもらったマイ箸を受け取ってにっこりだった。
今後の体験は、12日と13日「スプーンンおみがき体験」、14日「木の葉の箸置きづくり」。実演は、15日に「まな板削り」実演。15、16日「鎚起銅器実演」、14日「和釘製作実演」。14、15、16日に「チタンタンブラー名入れサービス」を実施する。同フェアは、入場無料。午前9時半から午後5時半まで。