旧燕市の燕、燕北、小池の3中学校の平成3年度卒業生が15日、燕三条ワシントンホテルで40歳を機に「2nd(セカンド)成人式 in つばめ」を開いた。20年ぶりの3中学校合同の集いに約150人のセカンド成人が参加し、久しぶりの再会や新たなつながりを楽しんだ。
3中学校の卒業生で幹事会を組織して企画した。物故同窓生に黙とうし、3校の代表者が開式宣言し、鈴木力市長のメッセージを田辺企画財政部長が代読した。
高倉栄県議は、燕市は二十歳の成人式、吉田地区が中心の80歳の熟年成人式、そしてセカンド成人式と3つの成人式ができたとし、「おそらく全国でも類を見ない成人式の質の高さと数の多さではないか」と述べた。たくさんの友が集い、帰省するのが重要で、「燕が発祥の地」として40歳成人式を広め、来年以降も続くよう願った。
さらに本県の人口減少問題にふれ、首都圏から帰ってきたいと思う時に、「自分のふるさとに信用できる友がいることもUターンの理由になるのでは」とし、「40歳という皆さんのお力が燕市に必要です。皆さんの力を次世代のために、子どもたちのために生かしていただきたい」と求めた。
続く乾杯の発声では、小池中卒業の清水啓輔さんが「五感をフルに使ったコミュニケーションでしか得られないものもある」、「旧交を温め直すもよし、新しいつながりが生まれるのもよし、大いに会話に花を咲かせていただいてできたつながりが日々の活力に、地域の活力となり、より皆さまの人生を豊かにしてくれるものと信じています」と述べ、燕製のステンレスタンブラーで乾杯した。
円卓のテーブル名のスタンドには、中学校名、クラス名、卒業小学校名に当時の呼び名を「純子ちゃん」、「なお」、「玉川」などと書き、20年のブランクを少しでも早く取り戻して打ち解けるように工夫した。
乾杯と同時に話に花が咲いた。名刺や電話番号の交換は昔と変わらないが、スマートフォンでLINE交換したり、Facebookで友だち申請したりは20年前には考えられない光景だった。近況報告したり、20年の時間を埋めるように自己紹介からスタートしたりする人もいて、会場は和やかな笑い声に包まれた。
栃木県から参加した針川亜希子さん(39)は、「地元にいないので、20年ぶりに会える人もいてうれしい」。卒業した燕中は当時、10クラスもあって同級生はわかるが、同じ燕中でもわからない人ばかりと言い、何年に一度というふうに続けてほしいと、2度目の成人式を楽しんでいた。