「キッザニア マイスター フェスティバル in 三条」の一環で19日、三条市役所では子ども議会が開かれ、16人の小中学生が議員となって市政に対する一般質問を行い、給食のパンの取り入れやドリンクタイム廃止、人口減少対策などについて質問した。
子ども議会は、28コースある職業体験のうち「三条市の仕事」の中の「市議会議員」の体験。定員10人に小学4年生から中学3年生まで16人の応募があったが、全員から参加してもらい、ひとりがひとつから3つの質問を行った。
給食関係の質問が多く、16人のうち7人が取りあげた。三条市はご飯だけの完全米飯給食を行っているが、パンやめん類を取り入れてほしいとする要望や提案、給食と別の時間に牛乳を飲むドリンクタイムを廃止して給食と一緒に飲ませてほしいという子どももいた。
理由として、三条の和食の給食は好きだが、シチューなどの乳製品のおかずにはパンにしてはどうか、ベトナムのフォーやイタリアのリゾットなど日本以外にもコメを大切にする国があるので、米粉パンや麺の日があってもいいのではと、事前にいろんなことを調べて質問した。
ほかには、祖父母が農業をしていてカラスやスズメに困っているので被害を防いでほしい。三条市の文化施設充実の計画、帯織駅や東光寺駅にはエレベーターがなく足の不自由な人は反対のホームに行くのに困っている。学校で冷房があるのは教務室とコンピュータ室だけであり、1部屋でいいので生徒の活動できる部屋に冷房を入れて頂きたいなど、自分1人のことではなく、周りの人が困っていることの改善などの発言もあった。
自分の名前の書かれた黒い四角柱の「氏名標」が立つ席に座った参加者は、自分の順番がくると手をあげ、最初の質問は演題に立って行った。国定勇人市長は、「ものすごく素晴らしい着眼点だと思います」、「いろんな意見を出してくれてうれしい、僕たちもしっかりと考えて実践していかなくては」などと、ふだんの議会よりソフトな口調で話しながら、それぞれにわかりやすく答弁していた。