新潟県三条地域振興局は18日、弥彦総合文化会館で平成28年度新潟県少年の主張大会-わたしの主張-三条地域地区大会を開き、同振興局管内5市町村の中学生代表11人が日ごろ考えている意見を発表し、9月18日に長岡市で開かれる県大会出場者1人を選出した。
昭和54年の国際児童年を契機に始め、ことし38回目。中学生が日頃考えている意見を発表する機会を設け、健康な心身づくりや県民に青少年健全育成に対する理解を深めようと毎年、開いている。
最高賞の最優秀賞1人が三条地域代表として県大会に出場。県大会の最優秀賞受賞者は関東・甲信越静ブロック審査へ推薦され、最終的に全国大会へとつながる。
ことしの三条地域地区大会は、三条、燕、加茂、田上、弥彦の5市町村の22校から3,775人の応募があり、各市町村から選ばれた3年生11人が参加。部活動、家族、友人、地域など学校生活や日常で感じたことなどを1人5分ほどで発表。
県大会に出場する最優秀賞は、「後悔から学んだこと」の題名で発表した田上町立田上中学校の中村英里さんを決めた。病気で亡くなった祖父に「ありがとう」の言葉が言えなかったことで感じている気持ち、その時の情景やその後に考えたことなどを表現する中村さんの発表に、観客席では涙を拭いている人もいた。
また、優秀賞には「『正しさ』を伝え、受け止める」を発表した県立燕中等教育学校の竹之内汐望さんと「才能の種」を発表した加茂市立葵中学校の佐藤優希さんの2人を決めた。