2012年に始まった燕三条「畑の朝カフェ」の5周年祭が21日、早朝から新潟市西蒲区、岡村葡萄園で開かれた。200人余りが来場し、色とりどりのブドウが連なるブドウ棚の下で、農園主らと交流しながら燕三条の農園ならではの魅力を楽しんだ。
約5,000平方メートルのブドウ畑に、朝カフェの開催農家6軒の農家ブースや5年の軌跡パネル展、朝カフェ特製のグリーンスムージーやこれまで出店したベーカリーのパンを販売する飲食ブースをオープン。ブドウ畑ツアーやトークセッション、スタンプラリーでブックレットプレゼントも行った。
畑の朝カフェは県外からの参加もあり、毎回、定員を大きく上回る参加申し込みがある。何度も抽選にはずれて参加できない人たちに申し訳ないと、5周年は申し込みなしで誰でも自由に参加できるようにした。
午前6時から11時まで開園し、県内外からの家族連れや友人同士、夫婦連れなど200人余りが次々と来場した。開園セレモニーでは、渡辺康弘実行委員長が、これまでの支援に感謝するとともに、「もっともっと皆さまに楽しんでもらえるよう続けていきたい。5年目から10年目に行けるよう頑張っていきます」とあいさつした。
続いて、来場者全員での会場づくりの仕上げという趣向で農作業体験を行い、ブドウを守るためにかけてある袋取り作業をして総仕上げ。現れたブドウはシャインマスカット、クイーンニーナ、翠峰、ピオーネで、緑、黒、赤の装飾が施されたよう。袋をはずした瞬間は、「うわー、大きい」、「きれい」と歓声と笑顔があふれた。
この日は三条で気温が午前6時に25.8度、9時で早くも30度を超える暑さ。来場者も汗を流しながらの参加だったが、木漏れ日の園内では、農家ブースでのナシの糖度当てや品種当てなど農家ならではのイベントに参加し、生産者との会話を弾ませていた。
新潟市の女性は「暑かったけれど楽しかったです。こういう環境で仕事をするのは大変だと苦労がわかりました」。家族で訪れた長野市の小学6年生の女の子は、「すぐ上にブドウがあって、今すぐ食べたいと思いました」、お父さんは「スノーピークのイスがかっこよかった」。
ぶどう畑ツアーに参加した女性は、「ぶら下がっているブドウを食べたのは初めて」と、畑になっているブドウの試食サービスがあったと感激の声もあるなど、それぞれに燕三条「畑の朝カフェ」を楽しんでいた。