加茂青年会議所(佐藤伸也理事長)では9月17、18の2日間、ことしも加茂市・加茂山周辺を会場にあかりで彩るイベント、小京都を楽しむ会「AKARIBA(あかりば)2016」を開く。その中心となる「あかりの結婚式」で、挙式するカップルが小倉義則さん(31)、(旧姓川上)梓さん(34)夫婦に決まった。
AKARIBAはことしで10年目、あかりの結婚式は6年目。あかりの結婚式は2日目の18日夕方から行い、目抜き通りを人力車に乗って行列し、宮大門加茂山中腹の青海神社で挙式。野外ステージでロマンティックキャンドル、宮大門交差点でフィナーレと続く。あかりに包まれて野外の空間で行われるスケールが大きく幻想的な結婚式だ。
毎年、参加カップルを公募し、ことしは8組の応募があり、書類審査でしぼった4組と面接し、小倉さん夫婦に決まった。結婚してオーストリアに移住した人や海外に住む海外青年協力隊員からの応募もあった。
義則さんは加茂市出身で新潟大学附属幼稚園教諭、梓さんは長岡市(旧山古志村)出身で高野不動産株式会社勤務で、ふたりとも長岡市内に勤務していた。ことし2月7日に長岡市で行われた街コン「Feeling Project in 長岡」で出会い、向かい合わせに座ったのが始まり。義則さんは「出会ったときにこの人と結婚するかもしれないと思った」、梓さんは「第一印象はにこにこ話す人だったのでそのあとも話してみたいと思った」。
4月5日にプロポーズし、知り合って3カ月足らずの梓さんの誕生日前日の5月5日に婚姻届けを提出した。応募の話を切り出したのは義則さん。ずっと地元を離れていたが、2年前に実家へ来たときに初めてAKARIBAを見て「すごく衝撃を受けた」、「もしチャンスがあれば自分もできたらいいなとどこかにあった」。
梓さんも不思議な縁があった。以前から青海神社の存在を知っていて、昨年5月に友だち夫婦と加茂川を泳ぐ約500匹のこいのぼりを見に来て、お祈りしてはとうながされて青海神社に参拝。「ことしはご縁がありますようにと神社でお参りした神社で結婚式ができることを知り、幸せになりたいという気持ちになった」と応募に賛成した。
義則さんは、あこがれていたAKARIBAで自身が結婚式を挙げられることに「すごく光栄で、結婚式をと通して加茂市が盛り上がり、市外からも県外からも人が訪れる大きなイベントになるのに一役買えたらいい」と言い、当日は「きょうの結婚式は良かったなと思えるような思い出に残る1日になればいい」と願った。
梓さんは「一生に一度のことでこんな大勢の人によくしてもらって」と感謝し、「若い人で来年はわたしも出てみたいって言う人がどんどん増えていくように1日、頑張りたい」と気を引き締めた。