大相撲・伊勢ヶ浜部屋の初めての弥彦村での夏合宿が、26日から9月1日まで行われる。伊勢ヶ浜部屋の横綱日馬富士も参加。これにあわせて日馬富士に出身地モンゴルにちなんだ弥彦モンゴルフェアをはじめ、コンサートやもちまきなど関連イベントも数多く行われ、関係者は弥彦の夏の観光、風物詩にと願っている。
26日に伊勢ヶ浜正也親方と若手9人が弥彦入り、翌27日から毎日、弥彦神社相撲場で公開朝げいこを行う。29日からは日馬富士をはじめさらに9人が合流。日馬富士は29日午後5時から弥彦公園前駐車場で行う力士によるまちまき、8月31日午前8時から11時までと9月1日午前7時から9時までの公開朝げいこに参加する。関取は、けがで安美錦は参加せず、大関照ノ富士、宝富士、誉富士が参加する。
関連イベントは盛りだくさんだ。26日から9月1日までヤホールで「弥彦モンゴルフェア2016」が開かれ、モンゴルのテント「ゲル」の展示などが行われるほか、27、28日の午後1時からデルゲルマー馬頭琴コンサート、27、28、31日の午前10時半からモンゴル料理試食会も行われる。
27、28日の午後5時から9時までおもてなし広場と弥彦公園前駐車場で「笑顔の竹あかり in 弥彦 2016」が開かれ、広島の残り火「平和の火」を2万本の竹あかりにともす。あわせて「佐藤ひらりと仲間たちコンサート」が27日午後7時からと28日午前11時から行われる。
28日は午後5時から弥彦公園前駐車場で相撲好きな女性と若手力士が交流する「“スー女”集合」が行われる。若手力士とペアでオリジナルちょうちんを持って夕涼みし、竹あかりナイトウオークに参加するなど、婚活風の趣向だ。
29日午後5時から6時半まで弥彦公園前駐車場で力士によるもちまきが行われ、弥彦で利用できるペア宿泊券やお食事券の景品も用意している。
31日午前11時から弥彦神社相撲場で「赤ちゃん横綱コンテスト」。力士から赤ちゃんをだっこしてもらい、その泣きっぷりや笑いっぷりから伊勢ヶ浜親方が赤ちゃん横綱を決める。
さらに地元企業もタイアップ。「四季の宿みのや」は29日から1日の毎日午前11時から午後1時半まで「ちゃんこランチバイキング」を行い、バイキング形式でちゃんこ料理を味わい、入浴料も含めて料金は1人2,500円。弥彦山ロープウェイは27、28日と夜間運行「夜景&星空クルーズ」を行い、特別料金のおとな1,200円、子ども600円で利用できる。
夏合宿は、ことし5月に設立した一般社団法人どすこい越後が主催し、弥彦神社、伊勢ヶ浜部屋越後之國講演会、越後之國やひこ相撲の郷プロジェクト実行委員会が共催。昨年8月、弥彦神社御遷座百年事業として新築された相撲場で日馬富士による土俵入りが実現した。
相撲場を生かして村づくりをと昨年6月に弥彦村の8団体で相撲の郷プロジェクト実行委員会を組織し、さらに県内有志による相撲の普及を図る一般社団法人どすこい越後の設立と環境を整え、今回の夏合宿が実現することになった。
これに先だって新潟県信用組合弥彦支店では、19日から横綱土俵入り写真展が開かれており、昨年の横綱土俵入りようすなどを撮影したパネル写真30点をロビーに展示し、少なくとも9月いっぱいは展示しておく。温泉街には伊勢ヶ浜部屋を歓迎するのぼり旗が立ち並び、歓迎ムードを盛り上げている。