3日に強盗事件があった燕市小高、サークルK燕小高店で、それからちょうど3週間後の24日明け方、再び強盗事件が発生した。
午前4時11分に被害者から110番通報があった。事件当時、コンビニ店に勤務していたのは、前回の事件のときと同じ店員で前回同様、ひとりで勤務していた。バックヤードの方にいて、来店を知らせるチャイムが鳴ったためレジへ向かうと、40歳から50歳くらいの男と思われる犯人が立っていた。
刃渡り15センチくらいの包丁のようなものを持ち、金を要求するようなことを言ったため、店員は警報ベルを鳴らしてすぐに警察官が来ると告げると、犯人は何も取らずに逃走した。
犯人は身長175センチくらいで中肉のがっちりした体つき。上半身はピンク色の半袖Tシャツ、下半身は不明、白っぽいくつをはいていた。灰色のニット帽をかぶり、黒いタオルで顔を隠していた。
同店から約500メートルしか離れていない、三条市須頃3地内のデイリーヤマザキ三条インター店でも17日に2件目の強盗事件が発生しており、今回で3件目。両店とも北陸自動車の三条燕インター付近に位置している。1件目は5、6万円、2件目は約8万円を奪われたが、今回は未遂だった。
燕署では、犯行時刻や犯人の年齢、体形、着用しているものなどに共通点が多いことから、同一犯の可能性も含めて捜査している。今回は同じ店員だったので警報ベルを鳴らすなど前回よりも落ち着いて対応でき、犯人に関するより多くの情報が得られそうだ。
デイリーヤマザキ三条インター店が管内の三条署では、26日に三条市内のコンビニ店で模擬強盗訓練を計画していた矢先。両署とも夜間のコンビニ店での警戒をはじめ対策を強化していた。
サークルK燕小高店の裏手はアパートが多く、田んぼもある。前の道路は片側2車線の幹線で日中は通勤時間帯を中心に交通量が多いが、夜遅くなると一転する。
結婚を機に2年前の暮れ、燕市内からサークルK燕小高店近くのアパートに夫婦で入居している20歳代の男性は「田んぼがあってのどかだけど、インターも新幹線駅も近くて交通が便利と思って住んだのに、立て続けの強盗事件で治安が悪いというイメージに。今まで窓を開けて外出していたが、閉めるようりになり、妻は専業主婦なのでちょっといやだなと。前よりも居心地の悪さを感じている。夜に出歩くのも控えるようになった。とにかく1日も早く捕まってほしい」と不安を募らせていた。