三条市下田地区の「しただふるさと祭り〜雨生(まおい)の大蛇祭」が27日開かれ、朝のうちの雨もあがり雨生の大蛇行列行進や五十嵐川河川公園でのイベント、夜の花火大会まで、昨年より300人多い延べ24,800人(主催者発表)が楽しんだ。
朝のうちは雨が降って開催が心配されたが、天気はしだいに回復。雨で水たまりができた五十嵐川河川公園の特設会場に4トンダンプ2台分の砂を入れて開会前に整備し直すということもあったが、すべての内容を予定通り行った。三条で最高気温24.8度とここ数日ではぐっと涼しかったこの日、家族連れなどが大勢訪れ、ゆったりと祭りを楽しんだ。
雨生の大蛇行列行進は、午前8時20分に八木神社で出発式を行い、モミの木の頭部とカヤの胴体をつないだ約40メートルの大蛇に笠堀姫を乗せて、150人の担ぎ手が参加して下田地区内を行列した。
河川公園の特設会場では、午前10時半から開会式を行った。主催の実行委員長の鳶田眞六下田商工会会長は、「毎年、三条市の3地区最後を飾る夏まつり。最後の夏祭りということで、終われば秋の稲刈りということになる。最後の一段落ということで、きょうはゆっくりと楽しんで頂きたい」とあいさつ。
国定勇人市長は、模擬店で福島県只見町から交流出店もあると感謝したあと、「きのう下田と只見町の八十里越え一日も早く開通させようと東京に行ってまいりました」と話し、これまで開通の時期について示していなかった国土交通省から、「平成35年の県央基幹病院の開院をしっかりと目安として、それまでに開通をさせるんだと力強い発表がなされました」と明らかにした。
続いて、園児のダンスや下田中学校吹奏楽部などの音楽やダンスなどでステージイベントが幕をあけ、五十嵐小文治石投げ全国大会、よさこいソーラン、盆踊りなどで夜までにぎやかに行われた。このほかにも会場内では、同祭りの名物のひとつ五十嵐川に作ったいけすでのニジマスのつかみ取り、凧揚げなどが行われ、夜の花火大会で下田の夏を締めくくった。