「横田切れ」120年関連イベントして燕市は27日、信濃川大河津史料館とその周辺を会場に「信濃川のつばめぐみ−水辺遊び体験−」を行い、人気のダムカレーならぬ「横田切れカレー」がお目見えした。
魚観察会や研磨体験やもん切り体験のワークショップ、クイズラリーや大河津分水をEボート体験、横田切れ説明会、堰ライトアップなど、1896年(明治29)に当時の西蒲原郡横田村(今の燕市)の信濃川堤防が決壊して蒲原平野全体が浸水した横田切れにちなんだイベンツーを行い、親子連れなどが訪れた。
なかでも目玉は300円で限定販売した「横田切れカレー」。ライスで堤防を作り、片側に信濃川に見立てたカレーを入れ、片側には畑に見立てて野菜を配置。ライスには鳥のから揚げがはめてあり、から揚げをはずすとカレーが野菜の方へ流れ出して横田切れを再現した。
地元でも忘れかけられている横田切れを記憶し、風化させずに教訓とし、水害から守るために大河津分水路を建設した先人に感謝するのが目的。横田切れに関する説明書も添えた。
カレーとはいえ堤防が切れるのはまかりならぬという人のためにも「切るも切らぬもあなたしだい」。最後までカレーが流れ出さないように堤防を上手に守って食べてもいい。
地元の燕市五千石荒川、「レストハウス華苑」が要望を受け、試作を繰り返してつくった。行列ができるほどの人気で評判も上々。今回だけのために用意したが、要望が多ければ定番メニューになるかも。