29日は台風10号接近の影響で日本海側はフェーン現象による高温に見舞われ、午後1時40分現在の全国観測地の最高気温ランキングで、三条は3位の35.9度を記録。1位は新潟県大潟、2位は愛知県蒲郡で、10位以内に新潟県から5地点がランクインしている。
三条の明け方の最低気温は24.2度で熱帯夜にはならなかったが、フェーン現象で朝早くから気温が急激に上がった。毎正時の観測値では午前10時に32.0度と軽々と30度を超え、正午には35.2度と猛暑日になった。
東寄りの風が時々、強く吹いている。フェーン現象特有の色が濃い青空にはいろいろな高さの雲が浮かんでいる。空気が乾燥しているせいか山などがふだんよりくっきりと近くに見え、長岡市野積からはふだんは全体がひとつのシルエットのかたまりにみえている佐渡が、山肌の起伏も確認できるほどはっきり見え、佐渡の最高峰の金北山(標高1,171.9m)の頂きもほかの山と区別して見ることができる。
新潟地方気象台の29日午前6時21分の発表では、大型で非常に強い台風10号は午前3時に八丈島の南約420キロの北緯29度25分、東経140度30分にあり、1時間におよそ30キロの速さで北東へ進んでいる。
中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで中心の南東側150キロ以内と北西側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
台風10号は、29日夜にかけて日本の東を北東に進み、関東地方や北日本に接近する見込み。30日夕方から夜には、強い勢力で暴風域を伴ったまま北日本から関東地方に上陸するおそれがある。31日には日本海に進む。
県内は台風10号からの湿った空気と気圧の谷の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、30日は1時間に40ミリの激しい雨の降る所があり、大雨となる見込み。30日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で上中下越佐渡40ミリ。その後も雨が降り、31日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で、100ミリから200ミリ。