26日から9月1日まで弥彦村で行われている伊勢ヶ浜部屋の夏合宿の公開朝げいこに31日、初めて横綱日馬富士ら関取も参加。小学生とのふれあい子どもけいこ、赤ちゃん横綱コンテストも行われた。
公開朝げいこは毎朝、弥彦神社相撲場で行われているが、前半の合宿は若手力士だけの参加。29日から関取が合流し、翌30日の朝げいこは台風10号接近で中止。31日の朝げいこで初めて関取も参加した。
台風一過の抜けるような青空が広がり、明け方は三条で18.6度まで気温が下がったが、日中の最高は33.8度の厳しい猛暑となった。日馬富士は後半1時間近くけいこに参加した。これまでの朝げいこと比べて見物客はぐっと増え、千人近くが相撲場を囲んでけいこを見守った。
日馬富士が姿を現すと歓声と拍手がわいた。けいこする日馬富士の体はみるみる汗が噴き出し、顔を紅潮させた。見物客は力士の体がぶつけ合う大きな音に「おーっ!」とどよめくこともあり、迫力に圧倒されていた。
しこを踏むなどして練習をしめくくると、弥彦小学校3年生とのふれあい子どもけいこ。体操着を着た小学生が束になってかかっても力士はぴくりともしなかったが、最後は土俵を割って小学生に軍配。小学生を抱き上げて振り回したり、一人ひとり次々と抱き上げて土俵の外の力士に渡したりして笑いを誘った。最後は日馬富士も小学生の相手を買って出て会場をわかせた。
最後は赤ちゃん横綱コンテスト。日馬富士と大関照ノ富士、関脇宝富士の関取3人から赤ちゃんを抱いてもらって写真に撮り、赤ちゃんの泣きっぷりや笑いっぷりを競うもの。最後は全員が横綱という結果だったが、日馬富士は子どもを何とか泣きやませようと話しかけたり、お母さんも一緒に写真に写るようにい進めたりと気遣いを見せていた。
土俵から引き上げるときも次々と赤ちゃんを差し出されたが結局、日馬富士は希望した赤ちゃん全員と一緒に記念写真に写り、子ども好きな一面をのぞかせていた。
村内に住む清水愛さん(29)は生後10カ月の長女、星那ちゃんを抱っこしてもらった。力士を一度は間近で見てみたかったと言い、「大泣きしたけど良かった。健康に育ってくれればと思う」と喜んだ。
やはり村内から訪れた32歳のお母さんは生後4カ月の長女彩未ちゃんでエントリーした。昨年も二男と参加し、「病気もせず元気に大きくなっている」とご利益に感謝。ことしは「健やかに元気になってもらおうと思って参加したが、泣きもせず…」とリアクションがちょっと物足りなさそうだった。