ことし4月に東京都港区・アーク森ビルにオープンした会員制DIY工房「TechShop Tokyo(テックショップ東京)」と燕市が初めてコラボした、金属加工を体験できるワークショップ『Tsubame×TechShop』を8月26日(金)に開催。参加者は燕市の魅力と金属加工の奥深さを体感した。
リポーター:燕市産業振興部商工振興課 遠藤一真さん
TechShopは、米国発の会員制オープンアクセス型DIY工房で、広いスペースに設置された金属加工、溶接、木工、樹脂加工、テキスタイル、カラーリングなどのさまざまな工作機器により、誰もが自由にアイデアをカタチにできる場所。
燕市では、そこを利用する「メイカーズ」とも呼ばれる、個人でものづくりにチャレンジする人たちをはじめ、ものづくりに対して感度の高い人たちに、燕市の産業や加工技術を知ってもらおうと初めて企画した。
ワークショップは、「伝統のカトラリー(フォーク)作製ワークショップ」と「ステンレス鏡面研磨仕上げのビアタンブラーワークショップ」の2種類。いずれも午後6時30分からと7時45分からの2回行い、各回定員8人で約1時間のワークショップを行った。
はじめに、燕市産業史料館学芸員が、燕市の歴史や産業について分かりやすく紹介。その後、フォーク作製はフォーク全体のライン形成(プレス)作業、手磨きによる研磨作業を行い、ビアタンブラーは、ステンレスの鏡面研磨仕上げ体験、カップ底面への名入れ加工、レーザーカッターによる木製コースターの製作に取り組んだ。
募集期間が短かったものの、すぐに定員に達するほどの人気となり、両方のワークショップに参加する人も多かった。普段から、ものづくりに興味や関心のある人たちとあって、職人たちに対して積極的に質問する人も多く、にぎやかなワークショップとなった。
参加した皆さんからは、「燕の技術をとても楽しく体験することができた」、「早く自分で作ったフォークで食事してみたい」、「ぜひ次回も参加したい」という声が多く聞かれた。
ワークショップの後は、参加者や会員を対象にしたホットドッグパーティーが行われ、さっそく自分の磨いたタンブラーで、ビールのきめ細かな泡立ちを体感している参加者もいた。