三条市まちなか交流広場「ステージえんがわ」で2、3の2日間、「新潟・三条の小さな花火大会」が開かれており、初日2日は裕に百人以上が参加して、クオリティーの高い手持ち花火で初秋の夜を過ごした。
2日間とも正午から午後8時まで屋台を開設、午後7時から8時まで花火大会。屋台は「ステージえんがわ」にある三条スパイス研究所が縁日メニューとして2日間限定で「スパイスカレーうどん」、「スパイスおかず」、「チキンビリヤニ」をそれぞれ500円で販売している。
フードユニット「DAIDOCO」は「青果氷店」と称して「スパイス焼きリンゴ」(600円)をはじめ絶品かき氷を販売。さらに「BEER HOUSE」が昼からクラフトビールを販売し、これが「ステージえんがわ」風の屋台だ。
夜は午後7時からと7時半からの2回に分けて花火大会を行った。使った花火は地元でも「燕三条 工場の祭典」のアドバイザーとしておなじみの株式会社メソッドが手掛ける玩具花火ブランド「fireworks」。燃焼時間が長く、火の色や音までこだわって厳選した手持ち花火だ。
参加者のほとんどは親子連れで、なかには大学生親子の参加も。長く燃え続ける花火におとなも「やっぱりいいっすね!」、「すっごいきれい!」と感激。子どものように目を輝かせて笑顔があふれた。父とふたりで参加した裏館小学校6年生能勢柚花さん(11)は「ふつうの花火よりもきれいな時間が長くて楽しめた」とにっこり。みんなが子どもになって残暑の夜を夕涼みがてらに時間を忘れて過ごしていた。
この「小さな花火大会」はことしで5年目。都会ではさまざまな規制で花火ができる場所がなくなっている。「誰の中にもある花火体験」をと代官山蔦屋書店に提案して行ったのが始まりで、大行列ができる人気を集めた。今では全国各地で行われ、ことしもすでに30回ほど行われている。
主担当の村上純司さん(40)は、「小さな花火大会」をきっかけに地元の祭りにしていこうという所もあると言う。「燕三条 工場の祭典もそうだが、やっていくとぼくらの予想を超えていくことがある」と村上さん。「東京ですごく思うのは、人と人をつなぐツールになっている」と見る。
「身を寄せ合い、気を配りあがら花火を介してつながり、地域のコミュニケーションに何かスイッチを入れてくれるているのかも」と、花火の果たしてくれた思いがけない役割を喜んでいる。
花火大会は参加費500円で午後6時から参加申し込みを受け付け、定員100組。また、3日は午後1時から2時まで三条市・永塚製作所が参加費500円でミラーボール作りのワークショップも行うことになった。