三条市と一般社団法人三条市体育協会は3日午後6時半から建て替えのため使用できない三条市総合体育館に代えて初めて三条市栄体育館を会場に第12回市民総合体育祭総合開会式を行い、三条市のスポーツの祭典が幕開きした。
毎年、会場に使っている三条市総合体育館は、隣接する三条市体育文化センターが耐震強度不足で解体、建て替えするのにあわせて2020年度上期の完成を目指して現在、取り壊しが行われている。そのために栄体育館に会場を移したもので、駐車場など施設の関係から参加人数の縮小や入場行進を行わないなど、規模を縮小して行った。
ことしの市民総体の競技は28種目。一足早く行われている陸上、軟式野球、水泳、バレーボールをはじめ、来年2月のスキー・スノーボード、フットサルまで競技が行われる。
開会式には実施競技28種目から26団体が参加。参加は原則として1団体10人ほどに抑え、来賓や役員も合わせて例年の半分以下の約500人が整列した。
三条市体育協会の野崎勝康会長は開会式会場を栄体育館に代えたことにふれ、「2020年の東京五輪までには立派な施設が完成すると思う」と期待。さらに「健康・躍動が三条市のスポーツのテーマ。この気持ちを忘れないように、そしてまた地域の人たちの範を皆さんが示されるよう念願している」と話した。
国定勇人市長は、2020年の東京五輪パラリンピックの開催の年までになんとか新しい総合体育館の複合施設を完成したいと思っており、多くの人の意見に耳を傾け、できてよかった、使い勝手がいい、スポーツしやすいという施設の建設にひたむきに取り組む。
三条市サッカー協会の鈴木洸星選手=中学2年・県央FC=が選手宣誓を行い、体育功労者賞、優秀指導者賞、スポーツ選手賞の表彰も行った。
規模を縮小しての開会式に参加した選手は、「(参加者も少なく)寂しかったので、早くいい施設をつくってほしい」、「全市のスポーツ選手が集まって意思統一ができる大切な機会なので、早くいい施設でしたい」と、新施設の早期完成を願っていた。