三条市でもおなじみのチェリスト、水谷川優子さんのチェロリサイタル「ショパンとチェロ〜パリの菫(すみれ)〜」が10月1日午後6時45分から三条中央公民館で開かれる。
2005年ショパン国際コンクール第4位入賞、ワルシャワ・ショパン音楽アカデミーを首席卒業し、注目の集めるピアニスト、山本貴志さんをスペシャルゲストに迎え、ショパンの「チェロソナタ」と「序奏と華麗なるポロネーズ」、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」などを演奏する。
主催はEnne倶楽部新潟。Enne倶楽部は2002年に発足した水谷川さんと親ぼくを深め、活動をサポートする団体。水谷川さんは三条市へもたびたび訪れて演奏活動を行っており、ファンも多い。チケットは全席自由で入場料はおとな3,000円、高校生以下の学生とEnne倶楽部会員は2,500円。三条市中央公民館(0256-32-4811)で扱っている。問い合わせはリサイタルに関する問い合わせは電話「0256-33-9722」へ。ふたりのプロフィルは次の通り。
水谷川優子さん(チェロ)
作曲家水谷川忠俊の次女として東京に生まれ、指揮者で日本の交響楽団の祖であった祖父・近衞秀麿の遺志で6歳からチェロを始める。桐朋学園女子高等学校音楽科卒業、同大学ディプロマコースを経て、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院首席卒、同大学院修士修了マギスターの称号を得る。
数々の国際コンクールに上位入賞し、ソロCDも多数リリース。「勇気づけ、包んでくれるような暖かい音色」(東京新聞)「心をノックするチェロ」(毎日新聞)、聴衆を感動に巻き込む個性」(音楽誌サラサーテ)などと評される傍ら、様々なアンサンブル、邦楽のアーティストたちとのコラボレーションなど多彩な活躍ぶりで注目される。 ライフワークとする少年院や福祉施設などへの訪問コンサートで、社会活動の貢献も高く評価されている。現在は日本とドイツを拠点にヨーロッパ各国、エジプト、アゼルバイジャンなどからもソリスト、室内楽奏者として招聘を受け高い評価を得ている。
山本 貴志(ピアノ)
2005年ショパン国際コンクール第4位入賞、ワルシャワ・ショパン音楽アカデミーを首席卒業。「ポーランドの 魂こころを伝えるピアニスト」として注目を集めている。
1983年長野県生まれ。5歳でピアノを始め、97年第12回長野県ピアノコンクールでグランプリ受賞。98年第52回全日本学生音楽コンクール東京大会中学校の部で第3位入賞。2001年には第70回日本音楽コンクール第3位。02年桐朋女子高等学校音楽科を首席で卒業後、ソリストディプロマコースに在籍。
03年より5年間、ワルシャワ・ショパン音楽アカデミーに在学。04年第56回プラハの春国際音楽コンクール第3位入賞及び最年少ファイナリストに贈られる“ヴァレンティーナ・カメニコヴァー”特別賞を受賞。第6回パデレフスキ国際ピアノコンクール第5位。04年度文化庁新進芸術家海外留学研修員。05年第4回ザイラー国際ピアノコンクールにおいて満場一致で優勝およびショパン作品最優秀演奏賞受賞。同年第15回ショパン国際ピアノコンクール第4位入賞。アメリカ・ソルトレークシティでの第14回ジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクール第2位入賞。第33回日本ショパン協会賞を受賞。08年ショパン音楽アカデミーを首席で卒業。
これまでに大島正泰、玉置善己、ピオトル・パレチニの各氏に師事。ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団などをはじめとする国内外のオーケストラと共演を重ねるほか、リサイタル、室内楽公演などを精力的に行っている。avex-CLASSICSより「ショパン:ワルツ集&舟歌」と「ショパン:ノクターン集」をリリースするなど、今もっとも期待される若手ピアニストのひとりである。現在、ポーランド・ワルシャワ在住。