04年、11年と2度に水害を乗り越えた三条市南五百川、八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」は6日、募金箱に寄せられた来館者の善意17万円余りと「熊本復興支援フェア」の収益の一部3万円の合計20万円余りを三条市共同募金委員会を通じて熊本地震義援金に寄付した。
午後2時にいい湯らていの斉藤詳子支配人、佐野英憲企画担当部長、熊本復興支援フェアを発案した料理課の松平健太郎さんの3人が、三条市共同募金委員会の事務局を務める三条市社会福祉協議会を訪れ、小林東一事務局長に重さ約17キロの募金と同施設からの善意を手渡した。
「いい湯らてい」では、4月14日の熊本地震発生直後からロビーに高さ60センチのコカコーラのボトル型の募金箱を設置。特別な呼びかけは行わなかったが、硬貨や千円札で合計17万5,514円が寄せられた。善意の重さは、ずっしりと重く約17キロとなった。
「熊本復興支援フェア」は、7月23日から8月31日まで熊本ラーメンなど熊本県の名物料理や菓子、チャリティーTシャツを販売した。その収益の一部3万円を寄付に充てた。同フェアは来館者に好評で、とくに熊本ラーメンが人気。親せきが熊本にいるからと買い求める人も何人かいた。
2度の水害に見舞われた「いい湯らてい」は当時、たくさんの励ましの言葉や支援を受けた。今度は自分たちが応援できたらとの思いで企画した。
佐野部長は、「先が見えなくて本当に不安だった」と当時を振り返るとともに、「1日も早い復興と1日も早く皆さんがふだんの生活に戻れるように」と願った。また、斉藤支配人は、募金や同フェアに協力してくれた来館者にも「ご協力いただきありがとうございました。皆さんの気持ちを熊本に届けてもらう」と大勢の善意に感謝していた。