首都圏に燕市出身者のUターンなどを目指す「東京つばめいと事業」の一環で燕市は9日、燕三条地場産業振興センターで初めて大学と市内企業による情報交換会を開いた。
首都圏8大学と県内5大学の13大学の就職やキャリア支援の担当者が参加し、市内企業13社の代表者や採用担当者らが参加。午前中は包丁メーカーの藤次郎株式会社と家電メーカーのツインバード工業株式会社の市内の2社の製造現場を見学するツアーを行い、主に首都圏の大学が参加した。
午後から情報交換会を行い、婚活パーティーで良くあるように大学側と企業側が1対1で5分間話して次の相手に変えてまた5分間話すというスタイルで行った。企業側は大半がメーカーで、製品を見せたり、タブレットPCを使ってプレゼンしたりとアピール。大学側は採用や求人の案内の資料を示すなどして情報交換した。
首都圏の大学では、新潟出身のUターン就職は3割前後のところが多かった。Uターン就職も首都圏の就職がかなわずにUターンせざるを得ないケースも多いが、Uターン就職に積極的に取り組む大学もあった。
情報交換会に参加して「ものづくりが盛んで職人が多い」、午前の工場見学で「学生にものづくりの現場で得た感動を直接、伝えられる」、「新潟出身の学生も多いのできょう得た情報を学生に還元したい」と学生の就職先として燕市に魅力を感じていた。また、新潟県は他県に比べてもUターン就職の取り組みが積極的ですばらしいという人もいた。
県内の大学でも「海外と直接、取り引きしている企業が多く、大学で学んだことをそのまま生かせる」、「今まで見つけられなかった企業と出会える」と情報交換会の開催を喜んでいた。情報交換会後は懇親会を開いて終わった。