北陸地方整備局は、三条市の要望を受けて三条防災ステーション周辺を河川敷地占用許可準則に基づく「都市・地域再生等利用区域」に指定し、河川敷地利用の規制を緩和する。
河川敷地の利用については、公共性、公益性のあるものに限定されているが、都市・地域再生等利用区域の指定を受けることで、オープンカフェやイベントの開催など、民間企業による営業活動が可能になる。
利用区域指定は、三条防災ステーションに加えて対岸の六ノ町河川公園とその間の信濃川の水上も含む水辺空間。この区域ではこれまで三条凧合戦、信濃川下流水防・防災フェスタ、テレビ企画でのイベントなどが行われてきた。今回の利用区域指定により利用には占用許可申請が必要なくなる。
県内では2月に新潟市の「やすらぎ堤」がこの指定を受け、民間事業者がビアガーデン、居酒屋、カフェなどを出店している。
国定勇人三条市長は13日の定例記者会見で、やすらぎ堤は「うらやましい」と言い、「三条はいきなり常設は難しいと思う」、「まずは月1回、イベントに連結させるような取り組みから始めたい」。また、三条防災ステーションには馬小屋があることから、「できればシーズン中はポニー体験とかウマをコンテンツに生かすことは常に考えたい」と話した。
交付式は16日午前9時45分から市役所で行い、北陸地方整備局河川部長から国定三条市長へ区域指定署を交付する。