JA全農にいがたは15日午前10時から三条市茅原、JAにいがた南蒲南低温倉庫で平成28年度産新潟県産コシヒカリの初出荷セレモニーを行い、昨年より3日早く全国に向けて新米コシヒカリの出荷を開始した。
セレモニーでは、吉田文彦JAにいがた南蒲経営管理委員会会長のあいさつのあと、新米コシヒカリ30キロ入りの袋を大型トラックに積み込んだ。トラックの荷台の両側には「祝 初出荷 新潟米」には横断幕を張り、生産者やJA関係者が手を振ってトラックを送り出した。
この日は、にいがた南蒲をはじめ、新潟みらい、越後中央、越後ながおか、柏崎の5つのJAから県外に向けた本格的な出荷が行われた。各卸業者を通じて精米が行われ、今週末から新潟県産コシヒカリの新米が店頭に並ぶ。
吉田会長はことしの稲作は「管内、新潟県においては台風の大きな被害もなく、当管内では7割程度の稲刈りが終了し、順調に進んでいる」。品質や収量では、早生の主力コシイブキは14日現在、一等米比率94%の好成績で、検査が始まったばかりのコシヒカリにもコシイブキ同様に期待。作況予想は「やや良」で、生産者からも近年にない収穫が見込まれると聞いている。
品質、収量とも非常にいい状態が見込まれ、価格は27年度産からの据え置きで、「このあとは、価格と新潟産コシヒカリの食味が消費者からどういう評価を受けるかというところについて大きな期待と若干の不安をもって初出荷に臨んでいる」と言い、「大勢の人に新潟県産コシヒカリを食べてもらいたい」と話した。