18日の「あかりの結婚式」をハイライトに17、18の2日間、ことしも加茂市・加茂山と周辺商店街を舞台にあかりで秋の夜を彩る「小京都を楽しむ会 AKARIBA 2016」が開かれる。
加茂青年会議所(佐藤伸也理事長)が主催。加茂山を大半が市民が手作りしたあかりをともす。加茂山入り口に続く宮大門に子どもたちが作った800個のあかりを飾り、それに続く赤鳥居エリアから神輿堂・伊勢両宮エリア、池之端和傘エリア、雪椿隧道もあかりを飾り、いちばん上にある野外ステージエリアには1,200ものキャンドルが並ぶ。
池之端には地元の新潟経営大学と、新潟大学の学生が教職員とともに地域と連携して活動するダブルホームの「Kホーム」の学生の発想で製作したあかりを並べ、当日の運営にはこの2大学に加えて地元の新潟中央短期大学の学生も参加する。
これまでであかりの少なかった中腹の青海神社へ続く女坂のあかりを充実させるほか、初披露として、公民館事業で作った絵手紙を張ったあんどん、加茂市在住の日本画家森島明子さんの指導で子どもたちが製作した熱の力だけで回転する走馬灯、加茂市在住の陶芸家太田亜矢子さんの指導で指導で親子で陶芸で作った「あかりば妖怪」、駐車場には加茂市在住の日本画家坪谷蒼深さんが花鳥風月をイメージしたあんどんを飾る。
17日午後6時からことしも市民芸能を行うが、会場はこれまでの中腹の青海神社舞殿からことしは野外ステージに会場を移して行う。あわせて野外ステージで長く過ごせるように飲食ブース数店も出店するなど、ことしも大きくパワーアップする。
17、18日とも午後2時から8時まで駐車場であかりの製作体験ワークショップを行い、17日は午後4時半からご当地ヒーロー、小京都戦隊カモレンジャーのショーも繰り広げる。
「あかりの結婚式」は2日目18日午後4時15分から。応募のあった8組のなかから選ばれた小倉義則さん(31)、(旧姓川上)梓さん(34)夫婦の挙式を行う。梓さんを載せた人力車が加茂市仲町商店街の青雲亭山重を出発し、宮大門で待ち構える義則さんと合流、来場者にお披露目。赤鳥居石畳で地元葵幼稚園園児によるお祝いの歌を披露する。
5時45分から青海神社で挙式し、6時45分に花嫁行列の復路に出発。野外ステージをはじめ加茂山をめぐったあと、最後に宮大門でサプライズイベントを行って終わる。
一方、穀町商店街を歩行者天国にして2日間とも午後3時から9時までことしも加茂商工会議所が「あかりば宵の市」を開き、飲食ブース10店舗が並ぶ。好評の河井継之助にちなんだ継之助汁と継之助が愛した桜飯の販売、加茂農林高校が作った桃ジャムを使ったオリジナルドリンクやあかりばのロゴマークの焼き印を押した「あかりばどら焼き」を販売する大人の社交場「スナック灯り場」がオープンする。
17日午後3時から7時まで本物の工具や材料を使ってものづくりにチャレンジできるリベット人形制作体験「Teck × Teck KAMO 親子モノづくり教室」、2日間とも「宵の市ジャズライブ」。「影絵」をテーマにさまざまな趣向を凝らし、たくさんのテーブル席を設けてAKARIBAのイベントにとともに楽しんでもらう。
AKARIBAはことしで10年目。年々、規模が大きくなり、11年にあかりの結婚式を始めてから大幅に来場者数も伸びた。来場者は延べ4万人を数えた年もあり、昨年はあいにく雨にもかかわらず3万5千人が来場。主催者では「毎年、ちょっとずつ内容を変えていて新たな発見ができると思うので、以前にAKARIBAに来たことがある人もぜひ足を運んでほしい」と来場を呼びかけている。