加茂市の加茂山とその周辺をあかりで幻想的に彩るイベント「小京都を楽しむ会 AKARIBA 2016」が17、18の2日間、行われており、初日17日は雨にも負けず大勢の来場者でにぎわった。
加茂青年会議所(佐藤伸也理事長)主催の毎年恒例のイベントで、ことしでちょうど10年目。年々、規模を拡大して2011年にあかりの結婚式を始めてから大幅に来場者も増え、昨年は雨に見舞われたものの3万5千人もの来場があった。
ことしもいろいろ趣向を変え、工夫して進化している。17日は日中からあかりを作るワークショップなども行われ、午後6時半から加茂山入り口に続く宮大門で「あかりの木」の点灯を行って本番。田上町のタケに子どもたちが作った800ものあかりを下げたものを道路両側に並べ、カウントダウンともにいっせいにあかりともると、大きな歓声が上がった。
来場者が赤鳥居をくぐって加茂山に入ると、「姫だるまあかり」、陶芸の「あかりば妖怪」、「走馬灯」が歓迎。池之端の和傘を使ったあかりをメーンに、あんどん、ちょうちん、竹あかり、キャンドルなどさまざまなあかりが加茂山を彩り、ふだん見る加茂山とは別世界だ。
一方、穀町商店街は2日間とも午後3時から9時まで歩行者天国にして加茂商工会議所が「あかりば宵の市」を開き、飲食ブース10店舗が並び、2日間とも午後6時半から8時までジャズライブを行っている。
夕方から雨が降ったが、あかりにはビニールをかぶせるなど雨対策を準備しているので、ほぼ予定通り。弱い雨だったこともあるのか、意外に来場者は多く、雨を忘れさせてくれるにぎわいだった。
翌18日はハイライトの「あかりの結婚式」。応募のあった8組のなかから選んだ長岡市に住む小倉義則さん(31)、(旧姓川上)梓さん(34)夫婦の挙式を行う。小倉さん夫婦は打ち合わせもあり、下見も兼ねて17日夜、会場を訪れた。
義則さんは「来るまではそんなでもなかったのに、いよいよだなと緊張してきた」と、ふたりとも会場を見て一気に緊張感が高まった。梓さんは「天気が今はいちばん心配」と言い、「あかりの景色を際立てられるように頑張りたい」と抱負を話し、義則さんも「雨でも晴れでも良き日にしたい」と話していた。
「あかりの結婚式」は午後4時15分に青雲亭山重を花嫁行列が出発して始まり、5時45分から青海神社で挙式、野外ステージでのキャンドルイベント、宮大門でのサプライズイベントなどが行われる。