11月30日まで燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」と燕三条地場産業振興センターの2会場で「燕三条ブランキングアート展」が開かれている。製造工程で排出される事業排出物「ブランク材」を使って生まれ変わったアート作品を展示するもので、ことし応募のあった27点に過去の応募作を加えた53点が展示されている。
燕三条プライドプロジェクトの同展実行委員会が主催し、2年前から毎年開催。三条市内と燕市内の事業所に作品を募集し、ことしは新潟大学や長岡造形大学の応募もあった。過去の応募作品は14年の11点と15年の15点を展示している。
毎年、注目を集めるのが三条市・諏訪田製作所のつめ切りを抜いたあとのステンレスのブランク材を使った立体作品。これまでの戦士、ヒツジをテーマにした作品に続いてことしは「獅子」。燕三条Wingに展示してあり、スマホで写真を撮る人も多く、圧倒的な存在感だ。
ほかにも傘立て、ちらしスタンド、ハンドオルゴールのカリンバ、鯛車などブランク材とは思えないクオリティーの作品が並んでいる。3日は出品者らによる作品解説会が開かれ、大学生を中心に約20人が参加した。
また、スタンプラリーを行っており、2会場で台紙にスタンプを押して燕三条Wingに持参するとステンレス材のブランク材で作った同展のロゴとシンボルマークをデザインしたバッジをプレゼントしている。