「敬老の日」の19日、加茂署はミス雪椿クイーンの南雲満里奈さんを一日警察署長に任命し、加茂市主催の平成28年度加茂市敬老会の会場で交通事故被害防止や特殊詐欺被害防止を呼びかけた。
加茂署で一日警察署長の委嘱式を行い、警察官の制服姿に「一日警察署長」のたすきをかけた南雲さんは、大沢宣夫署長から一日警察署長の委嘱状を受けた。
加茂市敬老会は75歳以上を対象に毎年、開かれており、ことしは約500人が参加。その最後に、南雲さんも大沢署長はじめ加茂署員とともにステージに上がり、交通安全や特殊詐欺被害を防止するあいさつや署員による腹話術などを行った。出席者は、孫やひ孫の年齢の呼びかけに目を細めて聞いていた。
大沢署長はあいさつで長年、地域に貢献した出席者が被害に遭わないように、川柳風のスローガン3つを頭の片隅に置いてほしいとして、「夕暮れは早めのライトと反射材」、「広げよう長寿社会へ無事故の輪」、「金が要るそんな電話は警察へ」を話した。21日には秋の交通安全運動が始まり、「いつまでもお健やかに楽しい毎日を過ごせますよう」願った。
一日警察署長の南雲さんは「皆さんが健康で長生きをしてほしいことから、きょうは交通安全と特殊詐欺のお話をしたい」と話した。高齢者の事故の特徴は、自宅の近くを黒っぽい服装で道路を横断中に車にひかれることが多く、車や自転車に乗っているときに事故に関与することが多く、「これから夕暮も早くなってくるので皆さんも交通事故には十分、気をつけけて」と求め、特殊詐欺やオレオレ詐欺被害防止にも注意を呼びかけた。
加茂署員2人は腹話術を披露。腹話術の人形役も署員が務め、名前は「こうちゃん」、キャッチコピーは「43歳妻子あり」。「こうちゃんオレオレ詐欺知ってる?」の質問に、「知ってるけど、やったことはない」など2人のかけあいで出席者を笑わせて詐欺被害に遭わないよう呼びかけた。
敬老会後に会場を出る出席者に広報ちらしやお守り型の夜光反射材などを手渡しながら、「気を付けてください」と声をかけた。