燕市景観作物推進協議会(浜田勝人会長)は24日、燕市吉田新保地区の吉田ふれあい広場西側の田んぼをカンバスに稲穂で描かれた田んぼアートの稲刈りを行い、東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクター「つば九郎」とご当地ヒーロー「方言戦隊メテオレンジャー」も加勢して385人が参加して一気に収穫した。
毎年恒例の田んぼアートで、ことしでちょうど10年目。色の違う稲穂を植えて田んぼにデザインを描くもので、田植えと稲刈りを地元をはじめ一般参加を呼びかけて行っている。ことしはメテオレンジャーをデザインし、この日の収穫を迎えた。
さわやかな秋晴れに恵まれ、スタートの午前9時の気温は三条で20.1度で、体を動かすにはちょうどいい絶好の稲刈り日和。周辺の田んぼはとっくに稲刈りが終わって切り株だけが残っている。
稲刈りは田植えより簡単。切り株を束ねて持ち、かまを手前に引いてきるだけで、こつをつかめばあまり力を入れる必要もなく、意外と小気味いい。子どもの参加が少なかったが、全体では過去最多レベルの参加者の多さ。参加者の土産に300個の新米おにぎりを用意したが、参加者385人では足りない。「予想より百人も多かった」と関係者はおにぎりをもらわないことにし、うれしい誤算だった。
つば九郎が来場すると聞いて数十人のファンも参加した。つば九郎が“マイかま”持参で会場に姿をあらわすと「かわいいー!」と歓声が上がり、ファンに囲まれて大人気だった。
県外、首都圏からの訪れた人もあり、埼玉県に住むつば九郎ファンの女性は息子と2人で24、25日の1泊2日で来燕した。ヤクルトセンターに併設された保育室で長く保育士として働いている。昨年、ヤクルトのリーグ優勝もあって神宮球場へ行ってつば九郎のファンになり、ことしは20回以上、神宮へ通い、広島へもゲームを見に行った。
ことし5月に燕市で行われたスワローズスプリングフェスにも訪れ、今回が2回目の来燕。つば九郎と間近で接して「神宮じゃこんなに近くで見られない」と感激。稲刈りも「息子もイネさわったのは初めてで、体験型のイベントはいいと思う」と話していた。
さすがにつば九郎は田んぼに入らなかったが、メテオレンジャーは参加者と一緒に稲刈りに精を出した。