三条、燕、加茂の県央地域3市議会の1年生議員8人が政策研究グループ「県央政策研究会」(野嵜久雄会長)は25日、三条東公民館で記者会見して同会の設立趣旨や今後の活動を発表。勉強会としてだけでなく、提言も行っていく考えだが、意見が一致しない場合でも「できるだけ意見を集約していきたい」としている。
会見にはオブザーバーとして見附市議会の1年生議員3人も出席。各市が単独でできることの限界や今後はよりいっそう近隣市長村との連携が必要とされており、1年生議員同士、同じ政治という舞台で互いに切磋琢磨し、市の垣根を越えて同会を立ち上げた。
先に開かれた中越地区の市議会で気の合った市議がとりあえず会を立ち上げようとなったもの。1年生議員すべてに声をかけたわけではない。今後は月1回、3市議会持ち回りで定例月例会を開くが、今のところそれ以外に具体的な活動計画はない。
役員の任期は2年としているので、2年をめどになんらかの方向性を示したいといった思いもある。出席した見附市議も参加したいと話し、研究会としては弥彦や田上も含めて門戸を開く考えだ。
県央地域には2011年に三条、燕、加茂、田上に各市町議会の同期の4議員が「県央みらい塾」を結成した。県央みらい塾は勉強会のための組織であるのに対し、県央政策研究会は提言まで踏み込むところが大きく異なる。
提言するには意見を統一する必要がある。とはいえ、所属政党や市が異なれば、利害の対立もあり、会員の意見が異なることも予想される。その場合について野嵜会長は、両論併記や賛成する会員を特定した提言とするなどの対応が考えられるが、「基本的に勉強すればひとつの方向にまとまっていくと思うし、できる限り説得して一本化したい」、そうならないためにも「きずなを深めていきたい」と言う。
また、「会員の考えがそんなにぶれないように期待している」としながらも「意見が一致してばかりじゃそれもつまらない」と意見を戦わせることによるレベルアップにも期待している。会員と役職は次の通り。
【三条市】▲酒井健▲河原井拓也(会計)▲野嵜久雄(会長)
【燕市】▲堀勝重(幹事長)▲白井丈雄▲山崎光男
【加茂市】▲藤田明美(事務局長)▲三沢喜男