燕市分水地区の砂子塚で生まれたとされる伝説の鬼「酒呑童子(しゅてんどうじ)」をモチーフとした「越後くがみ山 酒呑童子行列」が25日、燕市国上、道の駅国上周辺を会場に行われ、真夏に逆戻りの猛暑のなか、250人が参加した酒呑童子行列をはじめ、鬼にちなんだイベントが数多く行われた。
道の駅国上駐車場の芝生広場には飲食を中心に11の店舗が並び、ステージイベントが行われた。市外から訪れた人も多く、年々、鬼のコスプレも増えている。会場ではフェイスペイントのコーナーもあり、気の早いハロウィーンのような雰囲気もあった。
酒呑童子行列は、題目を唱えるように「国上の麓」、「鬼が集う」、「恋愛成就」、「心願成就」など声を合わせて繰り返す言葉を練習。酒呑童子と赤、青、黄の3匹の鬼を筆頭に「えい、えい、おー!」と勝ちどきを上げ、地元国上寺の山田光哲住職が祈とうを行って出発し、会場周辺約1キロを練り歩いた。
また、京都福知山市から丹波福知山手づくり甲冑(かっちゅう)隊が初参加した。福知山市にある大江山には、鬼伝説が数多く残り、酒呑童子伝説も伝わり、毎年、大江山酒呑童子祭りが行われている。
そのなかで行われる鬼武者行列が燕市の酒呑童子行列の原型とも言われ、丹波福知山手づくり甲冑隊も毎年、鬼武者行列に参加している。今回は甲冑隊の5人が参加。厚紙などを材料に作ったとは思えない重厚感のある甲冑を披露し、トークでは来場者を笑わせて大うけだった。