三条市棚鱗、新潟県農業総合研究所畜産研究センターは10月1日、「畜産研究センターふれあい開放デー」として午前10時から午後3時まで同センターを一般に開放し、ウシの乳しぼりの体験、ひよこや子ブタとのふれあい、バター作りなど子どもからおとなまで楽しめる畜産に関連したイベントを行う。
同センターは、1915年(大正4)の開設からことしで101年。約60ヘクタールの広大な敷地でたくさんの家畜を飼育し、研究している。同センターならではの体験や展示を通して同センターへの理解を深めてもらおうと98年から一部施設を開放して試験研究成果の展示をはじめ、動物とのふれあいなどの体験イベントを行っている。
ことしも研究成果のパネルの展示コーナー、体験コーナー、ふれあい広場、農畜産直売のコーナーを設置する。体験コーナーは、搾乳(さくにゅう)体験、牧草のロールお絵かき、ヤギの心音を聴く聴診体験、ウシやヤギのえさやり、バター作り、クイズウオークラリー、巨大迷路、ヤギの心音を聴く聴診など。ふれあい広場では、子ブタやひよことのふれあいとふ化の展示も行う。
ウシの搾乳体験は毎年人気で、午前11時と午後1時半からの2回行うが、いずれも30分前に参加の抽選を行う。ヤギの聴診体験は10時半と午後1時の2回行う。
入場無料で雨が降っても行う。虫刺されに弱い人は、虫よけの対策をした方がよい。また、家畜伝染病予防のため一部地域は立ち入り禁止で、ペットの持ち込みはできない。
広大な施設内は、サイロや牛舎、大型の農業関係の車両などがあり、北海道の牧場をイメージさせるよう。親子での来場をはじめ、夫婦や友人でおとなだけで訪れる人も。研究の成果展示を見たり、雰囲気を楽しんだりしている。ふだんは関係者以外立ち入り禁止の施設で、開放デーを楽しみにしているリピーターもいる。