三条市下田地区の秋の自然を満喫しながら健康づくりのために歩く「しただ満喫健康ウォーク」が1日、八木ヶ鼻オートキャンプ場を集合場所に行われ、市民が130人が参加して秋を体いっぱいに感じながら歩いた。
栄地区と下田地区で年1回ずつ行っている三条市主催の健康ウォーク。歩くことで生活習慣病を予防し、健康づくりのきっかけにしてもらうのが目的だ。
市は2010年、11年と健康ウォークロードマップを作成し、29のウォーキングコースを設定した。そのなかから「粟ヶ岳・守門岳パノラマコース」を基本とした6kmの周回コースを歩いた。
ストレッチでウォーミングアップし、ウォーキング指導を行って午前10時に出発。歩くだけでなく自然も味わってもらおうとルートの5カ所に足を止めて景色を眺めてもらう景観ポイントを設け、それぞれのポイントでカードに記念のスタンプを押した。
午前10時の三条の気温は20.1度。秋晴れのさわやかな陽気に恵まれた。ススキが揺れ、オレンジ色のカキの実がぶら下がり、歩道に落ちたクリの実がぱっくりと口を開いていた。至るところに秋があふれ、中谷橋から見下ろす守門川の景色の美しさに「こんなきれいな風景があったのね」と思わぬ風景との出会いに感心していた。
参加したのは年配の女性が中心で、ノルディックウォーキングポールを使い、リュックサックを背負うなど日常的に歩いたり、山登りしたりしている人の参加が多かった。
三条市健康推進委員を務めたこともある栄地区に住む瀬高栄津子さん(64)は、友だちと3人で参加。栄地区の健康ウォーキングに参加したこともあり、下田地区の健康ウォーキングは昨年に続いて2回目。「去年、参加して楽しかったので」とことしも参加し、「ふだん歩かないので気分爽快。歩いた『いい湯らてい』の温泉に入るのも楽しみ」とにっこりだった。
1時間半で八木ヶ鼻オートキャンプ場に帰着し、用意した野菜たっぷりのさつま汁を食べて解散した。