台風18号の接近に備えて燕市は5日午後4時、市役所燕庁舎、吉田産業会館、分水公民館の3カ所に自主避難所を開設した。
避難勧告などは出していないが、暴風などで心配な人は自主的に避難できるように開設。1カ所に職員2人ずつを配置した。避難する市民は食料や毛布を持参する。
燕市が自主避難所を開設したのは、2009年10月8日にやはり台風接近に伴って市内8カ所に設置して以来9年ぶり。当時は4世帯が避難した。また、14年7月9日には国上地区で土砂災害の危険性が高まったために初めて避難勧告を出し、国上勤労者体育館に避難所を開設している。
三条市では5日夕方までに避難所開設などの対応は講じていない。加茂市では小中学校でいつでも避難所を開設できる準備をし、避難者の搬送を想定してスクールバスの運転手は自宅待機とした。3市とも小中学校の休校や登校を遅らせているといった措置はとっていない。
また、見附市でも自主避難所を開設、台風の中心の通過が予想される村上市では市内13施設に避難所を開設した。
気象庁の発表では、台風18号は5日午後4時には出雲市の北西約160キロにあって1時間に約60キロの速さで東北東へ進んでいる。中心の気圧は980ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで中心の南東側170キロ以内と北西側70キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
5日夜には日本海で温帯低気圧に変わる見込みで、台風から変わった低気圧は非常に強い風を伴い、5日夜遅くから6日未明にかけて、北陸地方から東北地方を通過する。5日夜遅くから6日明け方まで局地的に雷を伴い1時間に50ミリの非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある。