三条商工会議所青年部(福田隆宏会長)は「燕三条 工場の祭典」にあわせて、JR燕三条駅1階で7月に出展した「Japan Expoパリ」の出展ブースの一部を再現しながら、燕三条の魅力をアピールしている。
7月7日から10日までの4日間、フランス・パリで開かれた日本文化の総合博覧会「Japan Expoパリ」に「全市民が職人」をテーマに初出展した。
出展の内容は、製品ができるまでに加工や機械そのものの製造、木工などたくさんの人が工程にかかわり、その製品を使う農家や飲食、造園などさまざまな業種の、それぞれの職人の存在が欠かせないとして、職人にフォーカスした。
木材で問を作るなど大工、木工職人、庭師、包丁職人など、実演や体験を交えて、プロダクトでは伝わりにくい燕三条の潜在的な魅力をリアルに伝え、評価を得た。アピールにとどまらず燕三条を訪れてほしいという思いで、工場の祭典もPRした。
工場の祭典の初日6日、燕三条駅1階ではパリでも掲げた「全市民が職人」のタペストリーをはじめ、会場で展示した職人の写真や製造工程の製品などの展示コーナーを設営。会員でもある大工の斉藤巧さんや庭師の畠弥真人さんがタケを切ったり、木材を組んだりといった作業を見せながらの展示した。
夕方、同青年部の展示作業に足を止めた女性は、朝から工場の祭典を見て回って東京に戻るところで、「楽しかった」と笑顔で話した。
初めて燕三条を訪れてレンタサイクルで回った年配の男性2人は、朝から玉川堂、燕市産業史料館、タダフサの3カ所を回ってタイムアウト。「いやー疲れた。距離感がつかめなくて。もう一カ所くらい行きたかったな」、「皆さん親切に迎えてくれて、よかったよ。また来年」と声を弾ませてホームに向かった。